暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第24話 アカネリゾートにて
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が流れていた。
酷く怠い、風邪を引いたような感じではない。
だが…悪夢を見た後の嫌な感じがない。

「…夢……」

自分が寝てしまったのが夕刻で、今起きたのは夜。時間はいつなのか…。

確かめるために部屋に戻り、ベランダのドアを閉める。
前に向きながら閉めたので、当然ガラス製のドアから自分の顔が反射する。
改めて自分の顔を見て、ルーシィの部屋にあった雑誌でグラビアに出ていた女性と同じようなポーズをしてみる。自身の手に形を置くような仕草で微笑みをガラスへと向けて。

…何をやっているんだ私は。

自身に呆れる。
私がこんなことをするような女だったか?と。
それにこんな格好より、やはり鎧の方が落ち着くな。
水着からいつもの鎧へと換装しようとしたその時――少しだけ、今日彼に言われた言葉を思い出す。

――――美人な女性になったなって実感するな

少しだけ、自分の顔が熱くなるのを感じる。
それは部屋の温度のせいか――或いは…いや、分かっている。

「フフ…私という女は…こんなにわかり易い女だったか?」

自然と笑みをこぼしてまた自分に呆れる。
これだから私は…だけど、彼に関することならそうかもしれないな。

この後、私はルーシィに呼ばれ、カジノに合うドレスを着込み、彼らのいるカジノへと向かうのだった。

―――悪夢の再来となることを知らずに。









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