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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第24話 アカネリゾートにて
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くないし、何よりも相手が着替え中…いやエルザは換装で早着替えできるんだっけ。

だけど…()は遠慮すべきだな。

「なんでオレのほうがいいんだよ?オレよりチームでこれからも仲が深めることになるルーシィが適任だろうが…それじゃ行ってくるよ」

ルーシィに背を向け、そのまま地下へと向かっていく。
後ろから呆れたような溜息と共に「あの人…鈍いのかしら?」なんて言葉は聞こえていない。
ないったらないのだ。

…行くか。





地下へと足を運び、ホテルに着いてから気になっていた()を持つ一人の男に声を掛ける。

「誰か知らねーが…今やめてくれねえか?せっかくみんなで楽しんでんだ」

「―――そいつは、相談できないことだ」

そう返した男――エルフマン程だろうか、かなりの巨漢の持ち主。
左目はファッションなのか、それとも傷でできたのか、黒い眼帯を付けている。
(魔力)をオレの所まで器用に送っていた(・・・・・)男はオレの前に立ち、そのでかい図体でオレを忌々しげに、そして悔しそうに顔を歪めながら言い放つ。

「――交渉をしよう、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の戦闘民族サイヤ人、レッド・パッペ」

「……聞こう」

オレたちに荒事に巻き込もうとしているのを間違いなしの目の前に男に対してどんなにも忌々しげにこちらを睨んでもその目の奥にある信念に、強さを感じたからだろうか…悪人とも思えなくて、オレは最後までその交渉を聞くことにした。何よりも、”アイツ”の面影と気が少し似ている――なら悪いやつじゃないって思えた。



「――エルザのために、力を貸せ」









◆◆◆◆◆◆


―――夢を見る、夢を見る。

悪夢のような日々を、また夢に見る。
8年前からよく見ていた悪夢、過去からの後悔。

その悪夢の中で自分は頭を抱え、今とは違い只々両目から涙を流していた。
恐怖で涙を流した、痛みで涙を流した、悲しみで涙を流した。

――そして、ついに半分までの涙を流しきってしまう。

誰か、私を―――私たちを救う者は…いないか…なんて甘えてはならない…甘えられない。

だが…この悪夢の中でも唯一の光が輝いた。

――――オレが絶対に助けてみせる…!だから…


その言葉は、自分が前から聞きたかった言葉、聞きたかった誓いの言葉。

――――だから、オレを…仲間(家族)たちを頼ってくれ。

安心する、心の拠り所ができた。

――――その信頼は絶対に裏切らねえから―――――





そこで目が覚めた。

悪夢を見ていたからか、体から大量の汗
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