十五匹め
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く行けば銅級から始められるぜ」
マジで!? やるやる!
「おいおいねーちゃん。子供に戦闘任せるってどうなのよ。一応保護「お兄さん!ちょっと僕のために氷漬けになって!」
殺したら不味いからね!
「おい坊や。あんまり大人をバカにしちゃ…」
「クリエイトアクア!フェイズトランストゥソリッド!」
お兄さんを包み込むように創り出した一変がお兄さんの脚から胸元くらいまでの立方体の水を直ぐに凍らせる。
「ぐおぉぉぉぉぉ!?」
「あ、ごめん。一気に凍らせたから体積増えて締め付けちゃった」
「いだいいだい!?なんだこれ寒い!痛い!狭い!苦しい!」
「ほぉ。やるなシラヌイ。さ、ではカードの発行をすませよう」
あ、それが本題だったな。
「ん。わかった」
「ちょっと待って!絡んだのあやまるからこれどうにかしてお願いしますたすけてー!」
バカは放ってカウンターへ。
「この子のギルドカードの発行を頼む」
「畏まりました。ステータスプレートはございますか?」
「これだ」
と何事も無かったかのように受付嬢が対応する。
ってあれ…?
「ねぇボーデン。なんで僕のステータスプレート持ってるの?」
「ん?お前が昨日寝ている間にシェルム先生が持ってきたぞ」
マジか。
「まぁ、お前が落ち着くまでって事でな。
折り合い着けたらちゃんと家に帰れよ」
「ああ、うん…善処します」
ステータスプレートを受け取った受付嬢が何故か顔をひきつらせていた。
いったいどうしたのだろうか。
「えーと、坊や」
「なに?お姉さん?」
「君の名前、シラヌイ・シュリッセルで合ってるかな?」
「うん。あってるけど?」
どうしてきくんだろうか?
「ああ、君。コイツの名字は『気にしないで』くれ」
「か、畏まりました。少々お待ち下さい」
なんだろうか。ボーデンはやけに『気にしないで』の所を強調してたけど…
「シラヌイ。貴族がギルドに登録する時は名字を隠すのが普通だ。覚えておくといいぜ」
あ、なるほどそういうことか。
「ところで銅級からどうのこうのってどうなるの?」
「ん?昇級試験を受けるだけだぞ」
「筆記?」
「いや。お前は討伐だからシルバーの試験まで筆記は無しだ。
基本的に戦闘試験になるな」
後ろを振り返るとさっきのバカが仲間と思われる人達に氷を割って貰っていた。
しかし魔法で作られた氷なので少々苦戦しているようだった。
「アレはカウントに入る?」
「さぁなぁ…。ギルドの判断次第だ」
「えぇー…」
「どうせたいして魔力減ってないんだろう?」
「うん」
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