十五匹め
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豚の一味を倒したばっかりだよ。
たしか…ダマオだっけ?」
「………………………………はぁ!?」
うわっ!? いきなり大声出してどうしたのさボーデン?
「ダマオってこの国の第一皇子だぞ!」
「まっさかぁ? あんな豚がこの国の皇子?
ないでしょ。」
「あぁ、そうだな(今頃タマモ様達はダマオを追い落とす口実ができて大喜びか…)」
ぶつぶつ言ってるボーデンは無視だ。
とりとめのない話をしていると、やがて大きな建物についた。
「ここ?」
「おう。フライハイト王国ギルド本部だ」
手を引かれてギルドに入る。
朝早いと言うのに賑わっていた。
いや、朝早くだからこそ賑わっているのか。
「シラヌイ、まずはギルドカードの発行からだ」
「おお!異世界っぽい!」
「異世界…? ああ、お前前世云々って完全な別世界から着たのか?輪廻転生の輪じゃなくて?」
この世界では輪廻転生が信じられている。
なんせ創造主と崇められるのが円環の女神サークリオンだからだ。
「らしいよ。兎に角登録でしょ?はやくしようよ」
「それもそうだな。あ、全盛期の話は今夜聞かせてくれ」
「うん。わかった」
カウンターの方へ歩いていく途中、絡まれた。
「おいおい、ねーちゃん。ギルドに子供連れとはどういう事だい?旦那はどうした?」
それなりに整った顔立ちの青年だった。
「ん?今日はこの子の登録に着たんだ。邪魔だ、通せ」
「はっ! こんなおこちゃまをか?
はははははは!笑えるねぇ。
こんな子供そこらに預けて俺らとどうよ?
天にも昇る心地だぜ?」
うん…なんか、こう、あれだ。
テンプレ乙wwwwwww!
「ねぇ、ボーデン。ボーデンの知名度って…」
「市井の人が全員アタシを知っている訳じゃない。特にアタシは後方要員で研究生産職でここ十数年武勲をたててないからな…」
あ、なるほど。国家錬金術師筆頭って要するに生産職のトップだもんね。
しかもエリクシール作れるような能力があるなら前線には絶対に出ないもんね。
「おーい。無視すんなよねーちゃーん?」
「ねぇギルドってこんな感じなの?」
「こういうのが時折居るが、まぁ、面白い所だ。こういうイベントがあると正当防衛の名の下にある程度好き勝手できる」
うわっ…ギルドの闇だ…。
「え。何?俺を倒す気?やめときなって。
おれこれでも銅級なんだけど?」
「銅ってどんくらい?」
「下から三番目だが、まぁ、それなりに強いはずだ」
ふーん。
「ねぇ?無視?無視なの?」
「喧しいなコイツ…。シラヌイ、ちょうどいいからコイツぶっ飛ばしてみるか?
上手
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