第61話
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か―――」
「………ぁ………」
クルトの言葉にユウナが呆けたその時、アルティナはARCUSUを取り出してある機能を起動した。
「……教官達からの伝言を再生します。」
ある機能――――録画した声がよく聞こえるようにアルティナがARCUSUをユウナに向けると、二人の声が聞こえてきた。
「ユウナ―――確かに”特務支援課”は英雄だろう。俺達が所属していた期間は短かったが……それでも、ロイドも含めて、凄い連中だと思ったよ。」
「―――ですが、ロイドさん達に憧れるだけでいいのですか?ロイドさん達が動けない今――――他の誰でもない、クロスベルの意地を示せるのは”誰”なのですか?」
リィンとセレーネのユウナへの伝言が終わるとアルティナはARCUSを仕舞った。
「……本当に……あの人達は、いつもいつも……フン……そんなの……そんなの貴方達に言われなくてもわかってるんだから……!」
そしてリィンとセレーネの伝言によって元気を取り戻したユウナが決意を叫び、その様子を見たアルティナ達がそれぞれ視線を交わして頷くと扉が開き
「ふふ、それはそうと”場所”がわかったそうですよ?」
「フン、グズグズしてんなら勝手に行かせてもらうぜ?」
「へ……」
開いた扉からそれぞれ聞き覚えのある声が聞こえ、声に気づいたユウナが呆けた様子で視線を向けるとそこにはアッシュとミューズそしてゼシカとルイゼがいた。
「ミュゼさんに、アッシュさん?」
「どうして君達が……」
「――――その様子だと二人も協力してくれるのね?」
「ハッ、ランドルフとランドロスの許可は一応貰ってるからな。」
「ふふっ、私の方もトワ教官にバックアップを任されまして。」
自分達の登場にアルティナとクルトが不思議がっている中事情を察したゲルドは静かな表情で呟き、アッシュは不敵な笑みを浮かべ、ミューズは微笑みを浮かべて答えた。
「ふう、本当だったら私が行きたかったけど……」
「わたしもちゃんと戦えたらついて行きたかったのになぁ〜。」
「………ルイゼにゼシカはともかく………アンタたちはどこまで話を聞いてたのよっ!?」
自分達に同行しないゼシカとルイゼが残念がっている中一連の流れをアッシュとミューズが聞いていた事に身体を震わせていたユウナは声を上げて指摘した。その後ユウナ達はリィン達の後を追う為に導力バイクで演習地を出たが、ミューズが演習地の出入り口付近で運転していた導力バイクを停めると、それを不思議に思ったユウナ達も導力バイクを停めた。
〜ウルスラ間道〜
「どうしたのですか、ミュゼさん?」
「何か忘れ物でもしたのか?」
「ふふっ、ええ。とても大切な
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