猫娘と期末試験編
NO.068 プールでの遊びと訓練
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。大丈夫だよー、デクちゃんは可愛いんだからきっと似合うって!」
「麗日さ……ん゛!?」
出久が見た先ではまだ着替え途中で上半身が裸のお茶子がいたために、
「ご、ごめん!!」
「うん……? あー、そっか……」
お茶子は少し考えて、出久が性転換する一年位前まではまだ男子だったために見てしまって罪悪感を感じていることに気づいたのだ。
だけどそんなことを気にしていたらこの先女子として生きていけないだろうと、お茶子自身も『デクちゃんは女の子デクちゃんは女の子』と言い聞かせて平気そうに装って、
「デクちゃん、大丈夫だよ。男の子のままだったらどうだったか分からないけど、今はデクちゃんはれっきとした女の子なんだよ。だから裸なんて見られても気にしないよ?」
「そ、そう……?」
「うん。むしろ逆かもだし……」
「う、麗日さん……?」
そこで少し不穏な顔になるお茶子に思わず出久が聞き直す。
お茶子はそこで『はっ!?』と我に返り、『デクちゃんの裸が見れることがなんか嬉しい』なんて気持ちを察せられたらやばいと気持ちを落ち着かせることに成功する。
「とにかく! 大丈夫だよ。それにいつも更衣室でみんなで着替えてるじゃん? だからもう気にならないよ。ね、みんな?」
「そうよ、出久ちゃん。もう今更よ。最初の戦闘訓練の時にもとは男性だったってことを素直に話してくれたのだから、信頼できるって言ったでしょ?」
「梅雨ちゃん……ありがとう」
蛙吹にそう言われて少し気持ちが柔らいだ出久であった。
「それより、早くいこうよー! もうあたし達は準備はばっちしだよ!」
「芦戸もそんなに急かさないでいいと思うけどね」
「ノンノン! 時間は有限なんだからさっさと遊びたいよー。ね、ヤオモモ?」
「葉隠さん、そうですわね」
それで一同はプールへと向かった。
だが、行ってみるとそこには数名の男子の姿があった。
「あれー? みんなも今日使う予定だったの?」
「ああ。まだ来ていないが峰田君と上鳴君の二人に強化訓練をしようと誘われたのでね」
男子のみんなを代表して飯田がそう話す。
「峰田に上鳴が中心でグルか……何かよこしまな考えがありそうだね。あの二人が真面目に訓練なんて誘うわけないし……」
なかなかに辛辣な耳郎であった。
実際その通りなのだから否定はできないことに出久は「あはは……」と苦笑いを浮かべる。
「まぁ、とにかく準備運動をいたしましょうか」
「「「さんせい!」」」
それで準備運動を始める女子達。
と、遅れて上鳴と峰田がプールにやってきて、なぜかこちらを見てきてがっかりそうな顔をしている上鳴と対照的に「スク水もいいものですね……」とごちる峰田の姿があり、
「やっぱりね……大方うち達の
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