第10話
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数値だ。
未だにMAX値が判らないけど、少しでも上げておいたほうが良いだろう。
有利になることはあっても、不利になることはないはず……
ただ……あの馬鹿=猫のアイテムだからなぁ。
「到着!」
「船から見た浜辺も綺麗だったけど、直接来るとより綺麗ね!」
「こらこら、あまりはしゃぎすぎて怪我をしない様にね」
活発な佐藤さんの合図と共に、乙女チックな渡辺さんが感動を露わにし、流石大人な小林先生が注意を喚起する。
俺も羽目を外して入水したいけど……泳げないことを思い出して二の足を踏む。
「如何しましたか大神さん?」
俺の手を引いてた白鳥さんが、俺の不安げな顔を見て質問してくる。
どうしよう……格好悪くて『泳げない』なんて言えないぞ。
「大方、泳げないことを今更思い出して、海にまで踏み込めないんだろ!」
何故に蔵原は俺の思考が解るの!?
しかも言っちゃうし……皆の前で暴露しちゃうし!
「そうなのか大神?」
「え〜っと……はい……蔵原の言う通りでございますです佐藤さん」
嘘吐いても速攻でバレる状況……素直が一番サ(やけくそ)
「あら、じゃぁ大神君には勉強と平行して夏休み中に泳ぎを教えましょう……先生が直々に?」
「あ〜ら……ゲストの先生は海で遊んで下さいまし。大神さんへのレクチャーは私が行いますので?」
お、何だ? 俺に泳ぎを教える役目で、小林先生と白鳥さんが対立を始めたぞ?
「おいおい……この中で一番泳ぎが得意な私が教える! 先生も白鳥も水遊びをしてなよ」
「お、教えるのだったら、実力が近い私くらいがベストだと思います!」
何でこんなカナヅチ如きに水泳を教える事で、佐藤さんや渡辺さんまでも出張ってくるんだ?
「いえいえ……生徒同士で教え合って、万が一にも事故になっては問題ですから、ここは今日したる私が教えます!」
「事故の心配をするのでしたら、安全な浅瀬で水泳教室を開く大神さん等では無く、その他大勢を監視する方が効率的でしょう。私はここの海辺は熟知してますから!」
「浅瀬で教えるんだから、熟知も何も無いだろ。やっぱり一番泳ぎの巧い私が教える!」
「素人は素人なりに安全な泳ぎ方を解ってますから、私が教えるのに適してますよぉ!」
先刻まで仲良く笑い合ってた4人が、笑顔のままだが言い合ってるのは何故?
「な、何でお前はハーレム状態になってるんだ?」
ハ、ハーレム!? 巨大猫4匹ですよ!
俺としては真田さんに抱き付かれている蔵原こそが羨ましいですけど!(巨乳で腕をサンドイッチされてる)
「ハ、ハーレムとか……そんなんじゃねーし!」
「そ、そうですわ……佐藤さんの言う通り、ただ泳ぎを教えたいだけ……ですわ」
「そうよ
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