機動戦士ガンダム
2133話
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ぎない。
勿論セイラは元々明敏な頭脳を持っているというのもあるし、俺と初めて触れあった時のニュータイプの共感と思しき行動によって、俺がこれまで歩んできた行動を少なからず目にしているので、何の判断も出来ないという訳ではないだろう。
だが、それでもやはり実際に自分で決断出来るかどうかとなれば、話は別だった。
……ラルにしろダグラスにしろ、シーマにしろ、色々と自分の経験とかそういうのは教える事が出来るが、それは帝王学ではない。
一応千鶴とかもルルーといった面々も、多少なりと教えてはいるようだが。
「行きましょう。アンリ准将は、私達がルナ・ジオンを建国する上で、絶対に必要な人物である以上、ここで足踏みをする訳にはいきません。であれば、やはりここは行動するべきです」
結局、そういう事に決まるのだった。
セイラが決断をしてから、数日……シーマからの連絡により、今日アンリがホテルに来るという事が判明しており、俺達はその時間までエデンで待機している。
とはいえ、エデンにいるからといって酒を飲んだりといった真似はしていない。
今は、ただ連絡が来るのを待っているだけだ。
ちなみに今回アンリに会う為に行動するのは、影のゲートを使えるという事で、当然のように俺。そしてルナ・ジオンの女王ということでセイラ。セイラのおつきとして、ラルとダグラス、ルルー。
尚、ルルーの妹の方は、相変わらずサイド7にて行動中となっている。
本来ならシーマやガイアといったように、他の集団を率いている者達も連れていけばいいんだろうが……あまり大勢でいけば、いざという時に影のゲートで撤退する時に集まるのに時間が掛かる。
もっとも、それ以外にもシーマやガイアといったように口の悪い連中を連れていくとなると、アンリとの交渉が出来なくなるという可能性もあった……というのが大きい。
准将という地位におり、ダイクンの思想に心酔しているアンリにとって、口の悪い相手というのは印象が悪い可能性がある。
それにシーマは今回の一件での情報というか進行を仕切って貰っているし、ガイアはいざという時の為にエデンの守りを任せてもいる。
……まぁ、魔術とか魔法を使っている以上、エデンが怪しまれるという事は基本的にない筈であり、エデンが襲撃を受けるといった事はまずないと思うのだが。
それにもし襲撃があっても、それを行うのはMSではなく生身の兵士。
そうなれば、円と美砂……それに千鶴や凛といった面子がいるという時点で、向こうの詰みだ。
「それにしても、アンリは何の会談を行うつもりなんだろうな」
ふと、このまま待っているのも暇だという事で、俺は空間倉庫から取り出したペットボトルの紅茶を飲みつつ、呟く。
「ふむ。普通に考えれば首都防衛
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