機動戦士ガンダム
2133話
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それにシーマ艦隊と外人部隊を率いる者である以上、ルナ・ジオン建国の時には色々と協力する必要も出てくるだろうし。
「アンリ准将の行動予定が分かったよ。何でも、お偉いさんとの会談があるらしくて、数日後にとあるホテルに来るらしい」
「本当か!」
驚きと嬉しさの混ざった声を上げたのは、ラル。
ダグラスも声には出さないが、ラルと同じような表情を浮かべている。
セイラの方は、微かに笑みを浮かべているものの、他の2人程に驚きを露わにはしていない。
そして俺は……口元に笑みが浮かぶのを抑えきれない。
「そのホテルにアンリが泊まるというのであれば、こちらとしてもかなりやりやすくなる。いや、会談となると泊まる必要はないのか? ともあれ、どこかに休憩室の類はある筈だから、そこに影のゲートで出ればいいか」
「それが一番手っ取り早いだろう。出来れば、アンリ准将にはきちんとした手続きで会いに行きたかったのだが」
俺の言葉に、ラルがそう言ってくる。
まぁ、ラルにしてみればアンリというのは明らかに自分よりも目上の存在だ。
ラルの父親がダイクンに傾倒したのと同じように、アンリもまたダイクンに傾倒した、同世代の人物となる。
そうである以上、どうしても目上の者として扱う必要があるのだろう。
実際、准将という立場だったり、元連邦軍の将校だったりと、この世界での軍人としての経験は十分以上にある。
そんな訳で、ルナ・ジオンを建国した時に軍のトップに立つ人物としては、アンリが最適なのだ。
ダグラスやシーマも軍のトップとして活動出来そうではあるが……この辺は個人としての才覚もそうだが、何よりも経験が大事だし。
「ラル大尉、今は形式に拘るよりも、とにかくアンリ准将に会う事が最優先だ」
ダグラスの言葉に、ラルも頷きを返す。
ラルも、その辺は当然のように分かってはいたのだろう。
だがそれでも、やはり色々と思うところがあるのだろう。
「セイラ、どうする? お前がルナ・ジオンのトップだ。お前が決めろ」
俺の口から出た言葉に、セイラは一瞬戸惑う。
だが、それも無理はない。セイラは生まれこそジオン・ズム・ダイクンの子供として生まれてきたが、小さい頃にズム・シティを脱出してからは、一般人として生きてきたのだ。
いや、セイラから聞いた話だと一応金とかには困らない裕福な生活だったらしいので、一般人とはちょっと言えないかもしれないが。
ともあれ、少なくてもセイラは帝王学のような事を学んできた訳ではない。
セイラからの情報だと、シャアはラルの父親によって、その手の勉強をしていたらしいが。
ともあれ、そんなセイラだけに今はまだルナ・ジオンを建国すると行動していても、良く言えば象徴……悪く言えばお飾りにす
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