機動戦士ガンダム
2132話
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「ムウ少尉……いや、アクセルだったな。ケン達はどうだった?」
ズム・シティのエデンに戻ってきた俺を迎えたのは、いつもの面子……だけではなく、ダグラスの姿もあった。
「無事に避難を完了したよ。ちょうどこっちに来る前に見た感じだと、色々と普段使う物で足りない物を買い物していた」
その言葉に、ダグラスは安堵した様子でグラスに入っていた酒を飲む。
「取りあえず、安心出来たな」
「そうか。それで、お前はこれからどうするんだ? ケン達を脱走させた以上、当然ダグラスもこのままって訳にはいかないだろ。……情報はジェーン経由で?」
そう言いながら、ハモンと話をしているジェーンに視線を向ける。
ジェーンもまた、ザビ家を切り捨てて、現在はこっちの味方をしてくれていた。
キシリア機関の人間だっただけに、色々と情報を得る手段はある筈だ。
……もっとも、ダグラスの裏切りが知られれば、すぐにキシリア機関からも切り離される可能性が高いが。
「そうなる。ただ、こちらもそうそう信用しない方がいいだろう。向こうもこちらを怪しんでいる筈だ」
「……なら、最初からもうキシリア機関に接触させない方がいいんじゃないか? 向こうが何を考えているのかは分からないが、いざって時の事を考えると、色々と面倒な事になりそうだし」
ジェーンという人物は、聞いた限りではかなりの万能な能力を持っている。
ルナ・ジオンという国を建国するにおいて、ジェーンという人物はシャドウミラーでいう政治班的な役割を期待出来る。
勿論、他にもその手の仕事を任せる連中はいる。
それこそ、最近セイラのおつきをやっているルルーや、その妹のメリルなんかは、セイラ曰く優先的にそちらの仕事を回すつもりらしいし。
「今までは軍人的な連中を中心に集めてきたけど、そろそろ政治的な人物も集めないといけないな」
ラル隊、シーマ艦隊、闇夜のフェンリル隊……はまだ確約を貰ってないか。
それ以外にもダグラスの外人部隊、黒い三連星、ガトーの小隊。
どれもが一級品の戦力と言ってもいいが、それはあくまでも軍人達だ。
国を守る戦力としては、間違いなく有用な面々だろう。
ましてや、ルナ・ジオンを作るのは月の北極だ。
キシリア率いる突撃機動軍が本拠地としているグラナダは当然のように月にあるし、ジオンの本拠地たるサイド3も月のすぐ側――あくまでも他のコロニーと比べてだが――にある。
そんな状況で建国宣言をすれば、当然のように真っ先にジオンと戦いになるのは間違いない。
勿論こっちからもメギロートやシャドウといった戦力を出撃させるが、やはりMSパイロットも必要なのだ。
また、ルナ・ジオンを建国してジオンを相手に力で認められても、まだ連邦がいる。
地
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