『矛盾』
[8]前話 [2]次話
組長が、下手な小芝居を入れて話す時、何か知られたくないこと(気持ち)がある。もしくは純粋に茶化してる。そんな事が解ってきた。
そんなどうでもいいことが嬉しかった。嬉しくてたまらんかった...。
零は組長と居るときだけ、いつもの零じゃなくて泣き虫になってしまう。そんな零に『それでええ、それがええ』って言ってくれた。其れに頷く周りの厳つい人達の笑顔(笑)
それって、存在してることを赦されてる気がして嬉しかった。
生きてる事が嫌なくせに、生きてて良いんかな...って思ってしまう。
組長は何でもかんでも零のこと知り尽くしてる、理解してくれてるって思うほど...怖いくらい解ってくれる。
でもそれって組長にとっては何のプラスにもならんよね。うん、気づいてるよそんなことくらい。ただただ零が守られてるだけで、組長の為には成らん。
結局は零が甘えてんねんな。優しいにしてくれてる皆に...。
こんなんじゃあかんなって思う。支えらればっかり、迷惑かけてばっかり。あかんなって思う。思うのに...変われん。
弱いまんまやし、何も役に立たんし、負担になるだけ。
離れなあかんのに離れれん。矛盾してる行動と気持ちが情けない...。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ