5.Fの災難/再開のSister
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いか?」
「ん?どうかしたか?」
「いや、俺ら数少ない男性操縦者だろ?今後も何かと一緒の機会が増えるだろうし。仲良くしときたいなぁって」
「それはいいが、年上にタメ口なのは頂けないなぁ」
「ま、マジか。す、すみません。出席簿で叩かれて悶絶してたもんで」
ああ、あれを食らった先駆者がいたのか。てかあの人弟にも容赦ねーな。まあ、教師だから仕方ないのか。
「まあ、あれを食らった後ならしょうがない。それに別にいいよ。タメ口で。ちょっとからかっただけだから。改めて、レイモンドだ。今はファーストネームだけで勘弁してくれ。二十歳だ」
「おう、宜しく。俺は織斑一夏だ。一夏でいいぜ」
お互いに親睦の証に握手をしてると、一人の女子がやってきた。後相変わらず後ろから視線。
「一夏。ちょっといいか?」
「おお!箒!久しぶりだな!」
箒?ああ、束さんの妹さんか。シスコンだからな。あの兎は。よく話を聞いていた。そして、その胸中に秘めている思いも。
「一夏。行ってきなよ。どうやら感動の再会みたいじゃないか」
「感動って、まあ、そうだな。すまない。また後で!」
そう言って俺の席を去っていった。元気だねぇ。最近の若者は。
さて、と。
「こっちも感動の再会、か?」
俺は自分の後ろの席のやつに話しかけた。
「確かに。感動的だ。だが無意味だ」
「ひどい言い草だな」
まるで心外だと言うかのように大きく肩を竦める。だが、そういわれるのも自分の責任だ。
「兄姉の感動の再会だぞ?」
その言葉とともに俺は今日初めて自分の後ろの席を見た。
そこにはとても高校一年生には見られないであろうほどの身長の女の子がいた。
「五年ぶりだなレミリア。背が伸びたか?」
彼女はレミリア・スカーレット。俺の妹だ。
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