機動戦士ガンダム
2131話
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、不思議な程にすんなりと。
「……アクセル、何をしたの?」
レモンの、信じられないといった疑問。
まぁ、レモンにとっては自分達の今までの苦労は何だったのかと言いたくなるような光景だったのだから、そうなってもおかしくはないか。
「ニーズヘッグが魔力を宿しているのは分かるだろ? それに関連してか、俺の魔力を吸収して、それによって尾を認識したみたいだ」
そう言いながらステータスを確認すると、現在のSPが最大値の半分近くまで減っている。
勿論SPブーストの中にあるSP回復の効果で回復しており、そう遠くないうちに最大値まで回復はするだろうが。
にしても……セイラとの体験がなかったら、多分尻尾を認識する事は出来なかったな。
それを考えただけでも、UC世界に行った甲斐はあったというものだ。
「そんな事って……じゃあ、私達が今までやって来たのは意味がなかったの?」
気怠げな様子でレモンが呟く。
まぁ、機械的な意味では問題なく、結局のところニーズヘッグが宝具と化した時に持っていなかった尻尾を認識出来ていなかった……と、それが一番大きいんだろうから、レモン達のこれまでの行動はあまり意味がなかったのは間違いない。
とはいえ、全ての行動が全く意味がなかったとは、俺にも思えない。
今回は意味がなかったが、これからニーズヘッグを整備したり改修したりする上で、今回の経験が重要なものになるのは間違いないのだから。
そう告げると、レモンは若干気を取り直した様子で、俺に視線を向けてくる。
「アクセルが言いたい事は分かってるわよ。けど、これまでの労力を思うとね。……いいわ。取りあえず尾をニーズヘッグが認識してくれたのなら、こちらとしては問題ないもの。後は、色々とシステムとかをチェックする必要があるから、一旦コックピットから降りてくれる?」
「ああ。……って、ちょっと待った」
レモンの言葉に従ってコックピットから降りようとしたのだが、その瞬間にニーズヘッグを循環している魔力が……そう、歪んだ。
それを察知し、俺はすぐにコックピットに戻る。
「駄目だ。今はニーズヘッグが俺の魔力を使って循環させているっぽい」
「……循環?」
一瞬俺の言葉の意味が分からないといった様子のレモンだったが、それでも長年シャドウミラーという、色々な意味で規格外の組織に所属してきただけに、臨機応変に対応が可能だった。
「分かったわ。いえ、正確には分からないけど、アクセルはまだコックピットから降りない方がいいのね? なら、そのままでもいいわ。……そうなると、尻尾の方もまだ調べない方がいいの?」
「そうだな、出来ればそうしてくれると助かる。多分大丈夫だと思うけど、念の為に」
その言葉にレモンが頷き……
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