機動戦士ガンダム
2131話
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グを見ている」
レモンとマリューが技術班の面々と話をしているのを見ながら、俺はニーズヘッグに近づいていく。
こうして近くで見ると、やはりニーズヘッグはニーズヘッグという存在なのだと認識出来る。
人型機動兵器にして、宝具にして……俺の相棒。
バリオン創出ヘイロウやエナジーウィング、ヒュドラなんかの外部パーツを外しているので、いつものように一見して分かるようなラスボス感はない。
だがそれでも、やはりこうして近くに来てみれば、何とも言えない迫力を感じるのは……きっと、俺の気のせいではないだろう。
すると、ニーズヘッグが俺と同意見だと言いたげに微かに身体の部分が鈍く光ったように感じられる。
それが俺の気のせいだったのか、これまでの経験からニーズヘッグに意思のようなものがあり、それが表れたのか……それは、俺にも分からない。
とはいえ、それも一瞬。
次の瞬間には、俺の前にあるニーズヘッグはいつも通りのニーズヘッグだった。
そうして少しの間ニーズヘッグを見ていると、やがて引き継ぎが終わったのだろう。レモンとマリューの2人がこっちに近づいてくる。
「どうしたの? ニーズヘッグをじっと見て」
「いや、こうして装甲とかがない、素の状態のニーズヘッグを見るのは、そう言えば初めてだったなと思って」
「あら、そう?」
レモンが俺の言葉に少し首を傾げるが、それでもすぐにニーズヘッグに視線を向ける。
「取りあえず、今の状況は分かったわ。……早速尻尾を付けてみるから、コックピットに乗ってくれる?」
「いきなりだな。何か説明したりとか、そういうのはないのか?」
「残念ながらね。そもそもの話、アクセルの魔力でどうにかなるかもしれないというのは、あくまでも私の予想にすぎないわ。何をどう準備すればいいのか分からない以上、こちらとしては取りあえずやってみてから、次にどうするべきかというのを考えるしかないのよ」
そう言われれば、俺もその言葉は否定出来ない。
そもそもの話、宝具と化したニーズヘッグが色々な意味で異常な訳で……それを試行錯誤するのは、必須なのだろう。
今回の尻尾はともかく、これから同じような事をしようとした場合、また今回と同じ問題が起きる可能性も高い。
その辺は、出来ればどうにかしておきたいところだが……いや、とにかく今は、尻尾を付ける方が先か。
「じゃあ、まず乗ってみて」
「……いきなりだな」
元々そのつもりだったのだから、レモンの行動に文句はないのだが、それでもいきなり機体に乗れと言われるとは思わなかった。
ともあれ、尻尾の接続については俺も何も不服はないので、そのまま空を飛んでコックピットに乗り込む。
今はメンテナンス状態だからか、いつものように俺という個人を認識する行
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