勝てる気がしない敵と負ける気がしない敵がいるけど実は勝とうとも思えない敵というのがいてですね。っていう話
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!!
僕が作るならどっかのデータに登録された、しかも過去にいた誰かさんなんて作らない!一から真面目に入念に趣向を凝らして面白おかしく作るに決まっているだろ!!何故かって?元あるものを元ある形に作って何がどう楽しいんだって話だからだよ!!無意味、無価値、時間の無駄!!そんな事をするぐらいなら朝食のベーコンエッグを作りながら片手間で新しい魔獣でも生成した方が100万倍は生産的だ!!
君らはあれか?まさか僕を挑発しているのかい!?だとしたら凡人にしては大したものだと褒めてやろう!だが褒めない!何故ならモニター越しに「え?そうなの?」と鼻水垂らしてマヌケ顔を晒している諸君が見えるからだっ!!
ふぅ。察しの悪すぎる諸君の頭脳でもこれだけ説明すれば分かってもらえたと思う。
――ああ、ちなみに英霊諸君の中に僕が「聖杯」を持っている、もしくは「魔神柱」と繋がっているのではないかと疑いを持っている輩もいるようだが、これについてもNoと言わせてもらう。
まず聖杯だ。この聖杯っていうのは所有者の願望を感知して因果を改変する装置みたいなものなんだが……おや、少しは察している者もいるようじゃないか。そう、そんな凡人の願いが詰まったつまらないもの僕には微塵も必要ないね。
だって聖杯とやらに自動でイメージを実現してもらって何が楽しいんだ。聖杯に出来るなら僕にも出来る。いや、僕なら聖杯よりもっと凄い現実を作るし、作るために動く時間が貴重な暇潰しになって一石二鳥だ。使っても作っても、何も楽しくない。つまらないものを持っておくほど僕はものぐさじゃない。
出来る事を態々装置にやらせるのは凡人の悪い癖だよ。精進し給え。
もう一つ、魔神柱。ああ、魔神柱というのは君らに分かりやすく言えば古代イスラエルのソロモン王がこき使っていたペットみたいなものなんだがね。英霊を調べるついでに一匹見つけたんで捕まえて色々調べてみた。30点かな。うん、30点って感じだった。おっと、これは1000点満点の30点だよ。まぁ、ソロモン72柱に由来するものなのに実は魔術式だったという意外性はあったけど、それ以外は特に注目すべき点のない存在だったよ。なによりも見た目と人格が絶望的に退屈だった。ソロモン王はセンスがないね。
え?殺したのかって?やだなぁ、僕はそこまで酷い事はしないよ。解剖する前にちゃんと「元の形に戻して返す」って約束したし、綺麗に戻して返したさ。一目散に次元の彼方に逃げて行って「こんなところ二度と来ない!我、帰る!実家に帰る!」とか言ってたけど。
しかし、あれだね。彼らもそのシステムも並行世界由来だったのだけど、彼らの世界は随分と窮屈だね。あらゆる法則、あらゆる意志で雁字搦めに拘束されていて見ているだけで息苦しい。ぼかぁ神に感謝なんて凡俗みたい
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