直死の魔眼と神々の義眼くっつけて最強っていう安直すぎるアイデアってどうかと思うの。と書きつつ直死出てこない短編
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しか振るわれていない。理由はまぁ、色々だ。そもそも対吸血鬼用の切り札みたいなものなので吸血鬼以外に振るわれることは殆どないし。セッショウインなんとかさんが暴れた時は流石に躊躇いなく使ってたけど。
と、話が脱線したが、ともかくマルガレータさんにとって僕はHLの第一発見市民だったのだ。それをきっかけに町を案内してくれと頼まれたり、その間に騒動に巻き込まれて神性存在と戦ったり、その神性存在が偶然男の性別を有していたからマルガレータさんのスキルが炸裂して事なきを得たり、そんなことを繰り返しているうちに僕とマルガレータさんはすっかり友人になってしまったのだ。
マルガレータさんはいい人だし、一緒にいると不思議な安心感を覚える。それはスキルという奴による効果であることは承知しているが、言ってしまえばそれは個性が能力化しただけのことであり、もともとマルガレータさんはそういう魅力にあふれた女性だったのだろう。正直ドキっとすることもそれなりにある。聞き上手の話し上手な美人さん。誰が見ても魅力的に見える太陽みたいな人だ。
その太陽みたいな人の一つだけ理解に苦しむところが、頻繁にこの部屋に遊びに来て、しかもお泊りするという点なのである。
「またお部屋散らかってたから片付けておいたわよ?」
「ありがとうございます。……じゃなくて!俺のお母さんですか貴方は!?」
「買い出ししておいたから。プリン美味しいからデザートに食べましょ?」
「本当に助かります。……じゃなくて!通い妻かなんかですか貴方は!?」
「XSWXの新作ゲーム買っちゃったんだけどやっちゃっていい?」
「わっ、これ昨日出たばっかの新作じゃないすか!俺がやりたいくらいですよ!……じゃなくて!いやまぁ別にいいんですけどねっ!いいんですけどっ!」
何度も言うが、マルガレーテさんは魅力的な女性だ。酒場にいれば男の10人中10人が振り向くほどモテるし、実際男だけでなく女性友達も沢山いる。本人もその辺のチンピラにどうにか出来るほど弱くないし、むしろ男相手なら簡単に悩殺できる。
僕が彼女と一緒に遊ぶことは出来るだろう。
だけど、僕よりもっと楽しく遊べる相手が彼女にいないとは思えない。
僕が彼女に頼られることは出来るだろう。
だけど、僕よりもっと頼れる友人が彼女に居ないとはどうしても思えない。
じゃあ何で態々このもじゃもじゃヘアのイケてない独身男性の部屋に彼女はやってくるのだろう?気になるなら聞けばいいか、と思った僕は特に躊躇いもなく普通に聞いた。
「何でマルガレーテさんは態々僕の部屋に来るんですか?いや、正直色々やってもらってこっちが申し訳ないくらいなんですけど……他にも遊べるお友達いっぱいいるでしょ?」
「そうね。みんないい人だし、頼めば一晩と言わず泊めても
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