手配書
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かおうとするルフィへアキトは手を差し出す。
この手段の方が時間を短縮することが出来る。
此方の意を理解したルフィが握り返したのを確認したアキトは勢い良く飛翔した。
大地にクレーターを生み出し、物凄い速度で飛翔し、宙を跳躍し、海を割き、波を荒立て、大気を振動させ、モックタウンへと一直線に飛んで行く。
クリケットは呆然と彼らを見据えることしか出来なかった。
▽▲▽▲
とある酒場で嘲笑と下卑た笑い声が響く。
略奪品である金塊を酒のつまみにジョッキを口に運び、笑い声が止まることはない。
「大変だァ──!」
だが、その喧騒も突如、小汚い男が声を張り上げたことで終わりを迎える。
その男は酷く血相を変え、手配書を握り締めている。
彼は騒然とする酒場を他所に手配書を掲げ、声を張り上げ、知ら占めた。
目を見張る金額の賞金首の存在を
麦わらのルフィ"1億ベリー"
海賊狩りのゾロ"6千万ベリー"
昼間にベラミーとその取り巻き達がいたぶり、痛み付けた二人組に間違いない。
信じられないことにルフィとゾロの懸賞金がベラミーを上回っていた。
しかし、ベラミーはそれを嘲笑
嘘偽りだと、中途半端な力を持つ連中を見誤る己の愚かさを笑う。
全て嘘だと、偽造なのだと酒場の連中に豪語する。
酒場はベラミーの口先の弁舌に冷静さを取り戻し、再び宴を再開した。
「ベラミーィ──!!何処だァアア──!!!」
ルフィがその場に辿り着く。
ルフィとアキトはとある建物の屋根に佇み、眼下を見下ろしていた。
ご指名を受けたベラミーはバネバネの実の能力で飛び跳ね、ルフィと対面する。
残るアキトは眼下へと降り立ち、取り巻き達の殲滅へと向かう。
「ひし形のおっさんの金塊を返せ」
「お前が俺から奪い返すだと?貧弱者のお前が!?」
「昼の事は別の話だ」
冷めた目線でアキトはベラミー海賊団の一味を見渡す。
「どうやら臆病者の船長のお仲間のお出ましだ」
「おい、いつまでその手配書を持ってやがんだ!そんなもん破り捨てちまえ!」
「船長が3千万の時点でこいつの実力などたかが知れてる」
「おい、こいつの懸賞金は幾らだ!」
ククリ刀を振りかざしながら、長身の男、サーキースが吠える。
口元に円を描き、此方を見下す醜い顔を張り付けている。
「いや、こいつに懸賞金は掛けられていない!0だ!」
途端、嘲笑と下卑た爆笑の嵐が湧き上がる。
周囲に蔓延る連中がアキトを見世物として笑い転げた。
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