05.猫達は人狼ゲームをするそうです。
第4回 佐々木さん!? と思ったら、黒華兄妹が一線を超えそう!?(GM君のスクショタイム)
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夜、プレイヤー達が寝静まった後、4人のプレイヤーが食堂に集まった。
「あ、矢っ張り君が佐々木なの」
「佐々木って……せめてささ狂くらいにしなよ」
「あ、俺が大狼だ」
「………忘れたような言い方をするなよ」
ささやく狂人って言うの面倒くさいし、ささ狂も何か変だから佐々木なんだよ!と一人のプレイヤーが言う。
「で、今日は?」
「狩はどうせ占いを守る。となると、霊の時雨ちゃんが良いんじゃ無いかな」
「いや、双子妹の方でも大丈夫だろ。つーか大丈夫」
「オッケー。ユリね」
「そう言えば、昼間リア充について触れなかったな」
「恋人の言い方………ぷふふっ」
「ユリが恋人だったら笑う。姉として」
「じゃあ行くか………」
◇ ◆ ◇
「ねぇ。………えーっと、何て呼べば………」
「お兄様」
「殺すよ?」
食堂に戻って来た2人のプレイヤー。他の2人のプレイヤーは既に自室に戻っている。
「………でも、真逆ゲームマスターがこんなに悪趣味だったなんて、ねぇ」
「最初見たときはマジで吐き気がした」
「喧嘩売ってんの? その喧嘩、買ってやるよ」
一人のプレイヤーは血の滴る小刀を取り出し、もう一人のプレイヤーに向ける。
「いやそうじゃねぇ。いや、マジでそうじゃねぇからその物騒なモン仕舞え」
一度舌打ちをして、小刀を仕舞うプレイヤー。それを見て、もう一人のプレイヤーは深い息を吐く。
「確かに、こっちだって支給された刀で死のうと思った」
「で、こうなったと」
背の高い影が、背の低い影の腕を握る。そして、その腕を胸の高さまで上げた後、シャツの袖口をたくし上げる。其処には、沢山の切り傷――――それも、かなり深い物があった。
「自傷行為か………普段もやってるだろ。新しい傷とそうで無い傷がある」
「……お兄様には全てお見通しね。まぁ、こんなのじゃ死ねない事なんて分かってるんだけど」
そう言って、シャツの袖を戻し、踵を返す背の低い影。だが、その肩を背の高い影が掴んだ。
「じゃあ止めろよ」
「如何して。原因はアンタだって事、分かってるでしょう?」
「今更言っても無駄だとは思うが、俺だって妹が傷付くのは嫌なんだ」
「何? 兄妹としての一線だけで無く、組織の幹部としての一線まで越えるの?」
「違ぇよ。此れは、組織とかは関係ねぇ。ただの兄として言ってんだ」
「へぇ………それは驚きね」
「兄として、妹が大切じゃ駄目か?」
「何か気持ち悪いんですけど」
「あァ!!? てめっ、何しやがる!! 折角の頑張って作っ
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