機動戦士ガンダム
2130話
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か、集めなくても勝手に集まるでしょうね」
レモンの言葉に、マリューは頷きを返す。
技術班に所属している者の性格を考えれば、俺もレモンの言葉には納得せざるを得ない。
色々と新技術の詰まったニーズヘッグの尻尾は、技術班にとっても興味津々の代物なのは間違いないのだから。
「そうか。なら、その辺は明日だな」
「ええ。……ただ、一応言っておくけど、もし尻尾がきちんと接続出来たとしても、すぐに持っていく訳にはいかないわ。他にも色々と修正する必要があるし」
「それくらいは分かってる」
尻尾を増設しただけ……という風にいかないのは、俺にも十分に理解出来ていた。
そもそもの話、ニーズヘッグはPTを始めとした人型機動兵器として考えても、かなり小型の部類だ。
KMFよりは大きいが、それは比べる対象が間違っている。
ともあれ、そんなニーズヘッグだけに、機体のバランスはかなり慎重にとる必要がある。
小型で、しかもグラビコン・システムの為に機体重量が1tを切っているのだ。
それだけに、きちんとその辺りの事をしっかりとしないと、色々な意味で不味くなる。
「アクセル」
ラピスが俺に視線を向け、短く名前を呼ぶ。
そちらに視線を向けると、ラピスは無表情ながらも少しだけ嬉しそうな雰囲気を発しながら、視線を返してくる。
そんなラピスを見れば、何を言いたいのかは大体理解出来る。
「安心しろ。お前やルリが一生懸命に作ったパーツだ。しっかりと使うからな」
「……ありがとうございます」
ラピスに続き、ルリまでもがそう俺に感謝の言葉を述べてくる。
この2人にしてみれば、大掛かりな仕事であった以上……それが使われないかもしれないというのは、心配だったのだろう。
「お前達が……そして他にも何人もの力で作られた尻尾は、きちんと俺が使うから安心しろ」
そう、告げるのだった。
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