機動戦士ガンダム
2130話
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かったでしょう? だからこそ、今のニーズヘッグはその尻尾の部分を自分の一部として認識出来ない。……とはいえ、あくまでも予想でしかないけど」
なるほど。
ニーズヘッグが魔力属性を得たというのは、宝具という存在になったおかげで、半ば本能的に理解している。
おかげでニーズヘッグの場合は普通のビームとかであっても、魔力が含まれており、それこそ悪霊とかそういう実体のない存在であっても普通にダメージを与える事が出来る。
だが、今回に限っては、その魔力属性が尻尾の接続に足を引っ張っている訳か。
「解決策は? 言うまでもないが、尻尾を付けないという選択肢は存在しないぞ」
「当然でしょ。技術班の総力を結集して作った代物なんだから、それを使わないという選択肢はないわよ。……だから、安心しなさい」
レモンが優しげに、自分を見ているルリとラピスの2人に告げる。
ニーズヘッグの尻尾に関しては、ルリやラピス達も開発に協力している。
その先端に内蔵されているウルドの糸というシステムがそれだ。
他にも電撃やヒートロッド、輻射波動、念動力の剣――T-LINKソード――といった具合に、様々な機能が詰め込まれている。
クロノスやヒュドラを含め、シャドウミラーが得意としている複合機能の装備だ。
それだけに高性能なのは確実で、折角作ったルリやラピスを悲しませたくないという思いもある。
「けど、ニーズヘッグの方でそれを拒否してるとなると……どうするんだ?」
「そうね。取りあえず、アクセルには明日ちょっと協力して貰うわ。アクセルを実際にニーズヘッグに乗せれば、何かあるかもしれないし」
レモンのその言葉に、俺は頷く。
元々俺の機体という事もあって、今回の一件では手を貸そうと思っていたのだ。
寧ろ、技術班の方から要望してきてくれて助かったとすら言える。
「分かった。ただ、あまり時間は取れないぞ。明日にはサイド3に戻らないといけないし」
今回の一件で、色々な予定が前倒しになるのは確実だ。
そうである以上、こちらとしてもあまりホワイトスターでゆっくりはしていられない。
もっとも、ニーズヘッグがある魔法球の中は、外の1時間が24時間だ。
そういう意味では、こういう時にかなり便利なのは間違いない。
「ええ、お願い。それでも駄目なら……そうね。宝具という事だし、凛をこっちに呼び戻そうかしら」
「あー……出来れば、それは止めて欲しい」
「あら、何で? カーウィン家だったわよね? そことの交渉は無事に結ばれたんでしょ? なら、問題ないんじゃない?」
「いや、寧ろ今の方が重要だ。……俺達の本拠地のエデンを見張っている連中の記憶を弄ったり認識を狂わせたりといった真似をしてるからな」
元々、凛は魔術とい
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