第60話
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一方その頃、インフィニティの本社ビルに戻ったリィン達はティオから報告を受けていた。
〜インフィニティ〜
「座標125、73/89.15――――解析されたパターンからはそう出ました。」
「ありがとう、ティオさん。………ここね。」
アリサが端末を操作するとクロスベルの地図が出て、ある場所にマークされていた。
「クロスベルの南西………演習地の更に先になるのか。」
「ん……これって?」
「ええ……間違いなさそうね。」
「エマ君、心当たりが?」
「ええ、このクロスベルには幾つもの霊跡が点在しているんです。北西の寺院や、北東の古戦場、湖の南側にある湿地帯……他にもあって、いずれ回ろうとしていた候補地の一つだったんですが……」
「そんなにもあるのですか………」
「クロスベルの”過去の因縁”はある程度知ってはいましたが……」
「それが1年半前に出現した”碧の大樹”へと繋がったって事ね。」
エマの話を聞いたセシリアが目を丸くしている中真剣な表情で考え込みながら呟いたサフィナの言葉に続くようにレンは静かな表情で答えた。
「ええ―――この座標の場所は”星見の塔”。”偽りの奇蹟”をもたらす儀式に使われた場所の一つでした。先程取ったログによると急激に霊力が上昇しているようです。」
「―――ありがとうございます。そこまでわかれば十分ですわ。」
「いよいよ大詰めだ――――せめて万全の準備を整えよう。」
「ええ、待ち受ける相手は恐るべき実力の執行者2名――――」
「新Z組の諸君に、第Uのみんなも力になってくれるとは思うが……」
「まずは私達”旧Z組”と”特務部隊”で突破口を開く必要がありそうね。」
「………………」
リィン達の様子をティオが静かな表情で見守っていたその時突如リュートの音が聞こえてきた。
「―――ならばその先駆け、ボクも付き合わせてもらおうか!」
「え。」
「は?」
リュートの後に聞こえてきた聞き覚えのある声にリィン達と共に驚いたティオとセリーヌはそれぞれ呆けた声を出し、出入り口に視線を向けると白いコートを身に纏ったオリヴァルト皇子がビルに入って来た!
「ま、まま、まさか……」
「ひょっとして―――――」
「うふふ、随分と懐かしい恰好ね♪」
「ふふっ、レンにとっては2年ぶりで、私にとっては4年ぶりに見るお姿ですね。」
「そう言えばサフィナ閣下は”リベールの異変”でエステル卿達や演奏家に変装していたオリヴァルト皇子殿下と共にリベル=アークを攻略したのでしたわね。」
変装したオリヴァルト皇子を見たマキアスは混乱し、アリサが目を丸くしている中からかいの表情を浮
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