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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第60話
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フィナは呆れた表情で溜息を吐き、エリゼがジト目で呟いている中セシリアは苦笑しながら答えた。



「―――それよりも、リィン。幾らリウイとシルヴァン皇帝の要請だからってそこの助っ人はマズイんじゃないか?そこの助っ人はエルファティシアやセシリア将軍達と違って、エレボニア帝国政府の許可は取っていないんだろう?」

「……でしょうね。ですが、あくまで自分も協力して頂きたいと思っています。」

「リィン……」

「フッ、僕よりも型破りなキミにそもそも言われたく無いんだが。放蕩皇子オリヴァルトはあくまでMWLを借り切って一日豪遊……キミ達も現地に行って二人きりのデートをしてきたらどうだい?」

「フフ、相変わらずですね。」

「………ま、いいだろう。くれぐれも気をつけてくれ。――――それとリィン、レン皇女。紫の神機の”翼”には気をつけておけ。前のタイプと同じなら無数の追尾レーザーを撃ってくる。灰の騎神とパテル=マテルが協力すれば、何とかできると思うが……用心しておけ。」

オリビエの指摘にリセルが苦笑している中溜息を吐いたヴァイスは表情を引き締めてリィンとレンの忠告をし

「……はい。」

「忠告、感謝するわ。」

忠告された二人はそれぞれ静かに頷いた。そしてヴァイスとリセルはリィン達に背を向けて去ろうとしたが

「――――二人とも、待ってくれ。」

オリビエが二人を呼び止め、呼び止められた二人はそれぞれ不思議そうな表情を浮かべて立ち止まってオリビエを見つめた。



「折角の機会だ、君達にも知っておいて欲しいし、できればリウイ陛下達にも伝えて欲しい。翼をもがれ、剣も喪ったが心の銃と薔薇は失くしていない。”彼ら”が道を外れ、国家の命運を誤らせようとするならば――――今度こそ”覚悟”を決めて、”彼らの生死を問わず”祖国(エレボニア)から”彼ら”を排除するつもりだ、と。そしてその時がくれば、どうかボク達に力を貸して欲しい。―――三帝国間―――いや、西ゼムリア大陸に”真の平和”を取り戻す為に。」

「………!」

「殿下……」

「お兄様……」

「…………フッ、ようやく”本気”になったようだな。ま、リウイにもお前の決意は伝えておく。”メンフィル・クロスベル連合(俺達)”がお前にとっての”敵”になるか、”味方”になるかは………今は”女神のみぞ、知る”とだけ言っておく。………まあ、本人(エイドス)が今の俺の言葉を聞けば、反論してくるかもしれんがな………」

「――――それでは我々はこれで失礼します。」

オリビエの決意を知ったアリサとマキアスが驚いている中ヴァイスは静かな笑みを浮かべて答えた後リィン達に会釈をしたリセルと共にその場から去って行った。

「フフ、それじゃあ第Uの演習地に向
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