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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第60話
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らってもいいかしら?」

「ふふっ、その言葉を待っていましたわ♪ではまず、タワーから抜け出す為に怪しまれないように非常階段を使って―――――」

決意の表情で自分を見つめるリーゼアリアに対して微笑みながら答えたミュゼは今後の方針を伝えた後リーゼアリアと共に行動を開始した。



〜南口〜



「フフ、最近RFで量産化されたという導力バイクだね。」

「ええ、春に発売されたばかりです。サイドカーユニットを外せば単体でも動かせますね。」

「ふーむ、エリオット君じゃないが演奏旅行にも向いてそうだねぇ。それに、隣に見目麗しい女性を乗せても絵になりそうじゃないか。フム、色々と片付いたら改めてシェラ君でも誘って……♪」

アリサの説明を聞いた後導力バイクを使っての自分の未来を思い浮かべたオリビエの様子にリィン達が冷や汗をかいて脱力したその時

「やれやれ………お前の加勢まではさすがに俺達も想定していなかったぞ。」

聞き覚えのある声が聞こえ、声を聞いたリィン達が振り向くとヴァイスがリセルと共に空港方面から歩いて、リィン達に近づいてきた。

「ヴァイスハイト陛下………」

「それにリセル皇妃陛下まで……」

「………恐れながら意見をさせて頂きますがクロスベルのトップである皇帝陛下と皇妃陛下が護衛も連れずに、歩き回るのは危険だと思われるのですが。」

二人の登場にリィンとセレーネが目を丸くしている中アリオスは静かな表情で二人に指摘した。



「固い事を言うな。護衛がいれば、息抜きができないだろうが。」

「フフ、そう言えばセンタクスの領主だった頃もよく一人でセンタクスを歩き回っていたわね〜?」

「実はあの時はちゃんと陰で護衛する者達もつけていましたが………正直な所、ヴァイス様の立場を考えると一人で歩き回るのは止めて欲しいのですが……」

ヴァイスの答えを聞いてかつての出来事を思い出したエルファティシアはからかいの表情を浮かべ、リセルは呆れた表情で溜息を吐き

「いやいや、あのバカ王やリフィア皇女の型破り過ぎる行動と比べれば自国の領土を一人で歩き回るなんて、些細な事だろう?」

「ハア……リフィア殿下の事を出されると我々は反論できませんね………」

「……そうですね。ちょっとでも目を離せばリフィアは自国の領土どころか、外国の領土にも”ただの旅人”として入国して、様々な騒動を起こす事を比べれば、ヴァイスハイト陛下の行動は”些細な事”ですね。」

「ふふっ、ですがエリゼがリフィア殿下のお目付け役になってからはそう言った型破りな行動を起こす頻度が納まりつつあるとの事ですから、良い傾向だと思いますよ?」

ヴァイスの反論にリィン達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中サ
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