第60話
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「レウィニアから呼び寄せた助っ人達という事はまさか………」
「フフ、確かにあの方達が加勢して下さったら、例え”劫炎”やあの”紅き終焉の魔王(エンド・オブ・ヴァ―ミリオン)”が相手であろうと、あっという間に撃破してくださるでしょうね。」
「ええっ!?」
「あ、あの”劫炎”どころか”紅き終焉の魔王(エンド・オブ・ヴァ―ミリオン)”まであっという間に倒せるって、一体どんな非常識な強さの人達なんだ……?」
「まさかとは思うけど、ベルフェゴールやアイドスみたいな”魔王”や”神”のような”超越者”達なのかしら?」
エルファティシアの話を聞いて心当たりがある人物を思い浮かべたオリビエは目を丸くし、微笑みながら答えたセレーネの推測をエマとマキアスは驚き、セリーヌは疲れた表情でリィン達に訊ねた。
「ああ、正確に言えばレウィニアから来た人達を率いている存在は”神”ではないけど、”神”と同等の存在でアイドスにとっては兄に当たる人物なんだ。」
(フフ、”義理”が付くけどね。)
「女神――――それも”オリンポス”の星女神の一柱であられるアイドスさんの兄という事は……」
「どう考えても、とんでもない存在である事には間違いないわね………でも、おかしいわね……?慈悲の女神は三姉妹神の末妹神だから、兄神はいないはずよ?」
リィンの説明を聞いていたアイドスが苦笑している中エマは表情を引き攣らせ、セリーヌは疲れた表情で溜息を吐いた後眉を顰めた。
(”レウィニア”という国からの助っ人でアイドスのお兄さんって事は、リィン達の話に出た人ってやっぱり昨日特注の導力バイクを渡したセリカさん達のことよね……?)
(間違いないかと。”嵐の剣神”の異名を持つセリカ様は”風の剣聖”の異名を持つアリオス様よりも遥か上の剣士との噂ですから、噂通りの実力なら”劫炎”すらも圧倒できるかもしれませんわ。)
一方リィン達の話に出た人物に心当たりがあるアリサはシャロンに小声で訊ね、訊ねられたシャロンは静かな表情で答えた。
「―――市内で準備を終えたら間道に出て演習地に寄りましょう。そこで状況を整理して……”星見の塔”を目指します。」
「了解だ。」
「それじゃあ行きましょう!」
その後市内で準備を終えたリィン達は南口に停めている導力バイクへと向かったその頃、オルキスタワーではタワーの客室でリーゼロッテ皇女と共に待機していたリーゼアリアは手洗いの為に席を外し、手洗いをすませた後自分達が待機する部屋に戻っている最中にある人物に声をかけられた。
〜オルキスタワー・36F〜
「――――リーゼアリア先輩、少々よろしいでしょうか?」
「え………ミル―――ミュゼ!?ど、ど
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