第60話
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を再開したそうだよ。」
「”二大聖女”って言うとメンフィル皇族の”闇の聖女”と”癒しの聖女”の事よね?何でその”アルカンシェル”っていう劇場や女優と縁もない聖女達が二人揃ってその看板女優の怪我を治療したのかしら?」
アリサの疑問に答えたオリビエの話が気になったセリーヌはリィン達に訊ねた。
「実はアルカンシェルの関係者がメンフィルの協力者でもあってね。メンフィルはその人の協力のお陰で様々な恩恵を受けたから、そのお礼代わりにその人の頼みに応じて怪我をした看板女優の治療をママとティアお姉様にさせたのよ。」
「……ちなみにその怪我をした看板女優はセシル様の親友でもあるから、多分セシル様からの頼みもあったからだと思う。」
「そ、そうだったのですか………」
「…………………」
レンとリィンの説明を聞いたエマは驚き、アリオスは話に出て来た人物が誰であるか知っていた為僅かに安堵の表情を浮かべていた。
「ふふっ、それにしても”アルカンシェル”というメンフィル帝国とは何の縁もない所に所属しているその協力者すらもメンフィルに内通していた事を考えると、RF(我が社)もメンフィル帝国に内通している社員の有無を調べるべきかもしれませんわね♪」
「シャロン、貴女ねぇ………洒落になっていないわよ。」
苦笑しながら呟いたシャロンの言葉にリィン達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アリサは呆れた表情で指摘した。
「”アルカンシェル”で思い出しましたが……やはりオリヴァルト殿―――いえ、オリビエさんも交流会の期間に他のVIP達と共に”アルカンシェル”を観賞する事になっているのですか?」
「ああ、予定では今夜観賞しに行く事になっている。だから、可能ならば今日の夕方くらいまでにはケリをつけておきたい所だね♪」
「フウ………そんな事を仰るくらいでしたら、最初からわたくし達に加勢しなければよいのに……」
エリゼの質問に対してウインクをして答えたオリビエの答えにリィン達と共に脱力したアルフィンは呆れた表情で溜息を吐き
「フフッ、ですがこのメンバーでしたらオリビエ殿が気になさっている時間までに”星見の塔”にいる”執行者”達を撃退できるでしょうね。」
「そうですね……”劫炎”が要注意ですが、それでも”魔神”と比べれば脅威度は大した事はありませんしね。」
「”魔神”を比較対象にするのは間違っているとは思うけど………ヴァイスハイトがレウィニアから呼び寄せた助っ人達も私達の後を追わせて加勢させるって言っていたから、その助っ人達が私達に合流したら私達の勝利は確実だと思っていいわよ。」
それぞれ苦笑しているセシリアとサフィナの指摘に対して答えたエルファティシアは意外な情報を口にした。
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