第60話
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アリア君からもリィン君たちに気をつけるよう伝言も預かって来た。」
「そう、ですか……」
「………そこまで言われたら、納得するしかありませんね。」
「フウ………その時のリーゼロッテの気持ちが手に取るようにわかりますわ。」
「………殿下の加勢、クロスベル市民の一人として心より感謝を申し上げます。4年前の”リベールの異変”にて結社の”執行者”達を退けた殿下の加勢は心強く思っております。」
オリビエの決意を知ったリィンとマキアスは静かな表情で呟き、アルフィンは溜息を吐き、アリオスはオリビエに会釈をした。
「いやいや、あのカシウスさんの弟弟子でしかも、カシウスさんと実力も同じくらいだと言われているアリオスさんと比べれば、僕の加勢なんて微々たるものさ。」
「うふふ、まあエステル達もオリビエお兄さんの事を”銃とアーツ”だけがオリビエの唯一の取り柄”って言っていた通り、後方からの援護に関してはちょっとは役に立つと思うわよ♪」
謙遜した様子で答えたオリビエに続くように小悪魔な笑みを浮かべたレンの指摘にリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「――――ありがとうございます。オリヴァルト殿下にZ組、そして特務部隊の方々も。動けないランディさんやエリィさん、ロイドさんたちの代わりに………どうか迫りくる”災厄”からクロスベルの地を守ってください!」
「おお……っ!」
そしてティオに想いを託されたリィン達がそれぞれ力強く頷いていた頃ユウナはかつての出来事をクルト達に話していた。
〜デアフリンガー号〜
「……1年半前、”六銃士”や”特務支援課”、そしてロイドさんたちやヴァイスハイト陛下達の協力者達によるクロスベル奪還が始まった後当然、ディーター大統領達は黙っていなかった。………”神機”とクロスベルの霊脈を利用して無限に復活するクロイス家が生み出した”魔導兵”………それをもってクロスベルを奪還しようとする自分達に対する反乱分子を撃退しようとしたの。クロスベルの各街道方面に展開している防衛部隊を突破した”六銃士派”の警備隊や警官達もクロスベル市内で反撃の隙を伺っていたセルゲイ課長達――――クロスベル警察や遊撃士達と合流して、クロスベルの奪還をしようとしたんだけど………さすがに市街に展開している魔導兵達の対処には手が回らなかったみたい。………魔導兵達の登場で市民達に混乱や動揺していく……全てが終わるまで、ほとんどの市民は自分の家に閉じこもっていた。ウチも、家族全員家に閉じこもっていたわ………アルは覚えていないようだけど………あたし達が初めて会った場所は第U分校じゃなくて、”六銃士や特務支援課によるクロスベル奪還のあの日”よ。」
「………え……………」
ユウナの話を聞いた
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