第9話
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因みに、この数値が大きくなると、上昇率も大きくなっている。
つまり『?200』や『?300』の頃は上昇値も20〜30だったけど、『?1000』を超えた辺りからは上昇値が100〜500になってた。
『?10000』を超えれば、1000〜5000くらいの振り幅で上昇しそうだ。
好感を持たれれば、その分だけ上昇率も増える仕組みらしい。
嫌いな奴に褒められるより、好きな奴からの褒め言葉の方が嬉しいって事だろう。
そう言えば、以前に化け=猫から貰った『好感度上昇ブースターシール』の使い所が判らなかったから、それとなく蔵原(勝手に恋愛の師匠にしてる)に聞いてみた。『惚れ薬があって、それが一人分しか無い場合、使用する基準はなに?』って感じで……
そしたら『俺はそんな卑怯な物に頼らない! 女性に好かれる努力をして、その結果としてモテたいのであって、ただ快楽を味わいたいわけでは無い! 相手の意思があっての恋愛だ』と言われた。
もう全てにおいて俺より格好いい……
何なのこの男?
惚れ薬的アイテムの使い所を模索してた俺には痛い言葉だったよ。
そんな遣り取りを聞いてた真田さんが、蔵原が居ない時にコッソリ教えてくれた。
アイツは女性にモテる為に色々努力してるらしい。
馬鹿はモテないだろうと授業は聞き逃さない様にし、運動音痴はモテないと体力作りも努力し、ピアノが弾ければモテると思えば習い、いやモテるのはギタリストでしょって聞けばギターを学ぶ。
動機はエロだけど、そのストイックさたるや頭が下がる思いだ。
未だ付き合いは短いけども、蔵原の“努力をしない者は嫌いだ”って感じは伝わってくる。
ちょっと前の俺なんかは、まさに蔵原の嫌いな人間だったろうけど、アイツは敵対心をぶつけなければ誰とでも仲良くしてくれる男だ。
そのお陰で俺の恋愛スキルは向上している。
蔵原程の域には達しないだろうが、現段階の状況を考えると、コイツの生き様は参考になり助かっているよ。
さて、夏休みの予定も少しは確定したことだし、蔵原の言動を真似して未来の嫁さんを確保する為、頑張りましょうかね。姉に言ったら『私も連れてけ』って言いそうだし秘密にしておこう。
夏休みの後半には、毎年恒例行事の夏祭りも開催されるし、このチャンスを生かさなきゃね。
惚れ薬的な物はさておき、もう少し使えるアイテムを化け=猫からもらえないだろうか?
でもなぁ……
アイツ……馬鹿だからなぁ……
使えない物ばかり渡してきやがる。
うん、これからアイツを馬鹿=猫と呼ぼう!
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