最終章:夢を追い続けて
第75話「そして……」
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ている一つの記事。
……即ち、桜さん達の情報だ。
「桜さん達もそれについては懸念しているだろうから、上手くバランスを取るだろうさ。……というか、世界各国の首脳陣も、頼り切りなのはよくない事ぐらいわかっているだろうし」
結局、桜さん達は皆一度牢屋に入れられる事になった。
と言っても、待遇は他の囚人とは全く違う。
何せ、桜さん達一味は皆ただならぬ技術力を持っているのだ。
それを腐らせるのは勿体無いと俺たちが根回ししたため、その技術を活かせるような設備を用意してもらったのだ。
そして、さらに条件として、世界のためになる発明をすればするほど刑期が短くなるというものをつけてもらった。
「まずはISに使われてたエネルギーなどを活用した、新しいエンジン……。まぁ、環境に優しいエンジンを開発して、大気汚染を抑えようって事か」
「さすがに分かりやすい所から手を付けたね。……というか、これって別に桜さん達じゃなくてもできたんじゃ……」
「“コロンブスの卵”って奴じゃないか?」
皆が皆、それだけISにばかりかまけてたって事だろう。
最近はやっていた宇宙開発も、元々はISの分野だし。
「多分、桜さん達の事だから、このまま地球温暖化や砂漠化とかも解決しそうだな」
「……否定できないのが恐ろしいよ、ホント」
それほどの事をやれば、刑期は一気に短くなるだろう。
「……俺たちに出来るのは、これ以上ない……か」
「……そうだね」
出来る事はやった。その結果がこれだ。
後は、桜さん達を裏切らないように、俺たちも宙を目指すだけだ。
「とりあえず、俺は体を治すのに集中しないとな」
「そうだね」
マドカ達は夢追を含めたワールド・レボリューションにあるISを、完全な宇宙開発用の機能へと変えていっている。
ついこの間までは、桜さん達を止めるために従来の機能だったからな。
「……そういや、白は何やってるんだ?」
「うーんとねー……」
白式の意志であった白。
彼女は最終決戦に参加はせず、ずっと待機していた。
ユーリと深く関わりのあるチヴィット達も待機していた。
その時は、自分たちに出来る事は少ないと言って、ブレイブデュエルの方を手伝っていたみたいだが……
「不思議なんだけど、あいつと一緒」
「兄さんとか……確かに不思議だな。白って確か嫌ってたはずなんだが」
ある意味世界を歪ませた一因である兄さん。
兄さんとの関係は、俺と千冬姉以外は少ししか改善していない。
千冬姉は普段から公平的な厳しさがあるから大して変わらないし、俺も反省しているのが十分に分かったから気にしていない。
でも、マドカや弾たちとはだいぶ気まず
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