機動戦士ガンダム
2129話
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でまた、わざわざ俺の名前を使ったんだ? つーか、これでお前が俺の名前を使うのは何回目だ? そんなにエンデュミオンの鷹ってのが気に入ったのか?」
「気に入ったかどうかで言えば、気に入ったな」
ぶっちゃけ、現在シャドウミラーに所属している者の中で、正式に異名を持った奴ってのはムウくらいじゃないか?
いやまぁ、俺も散々魔王とか大魔王とか言われてるけど、取りあえずそれは横に置いといて。
ああ、でもコーネリアは魔女とか呼ばれていたか?
「はぁ。……もういいよ。何となくUC世界の現状を考えると、こんな事になるような予感はしてたしな。……覚えてろよ。それで、今日来た連中は全員匿うのか?」
「ああ。ダグラスはこっちに来なかったし、ケン達は正直なところ、いてもいなくても変わらないしな」
MSパイロットとしては、ジオンの中でも優秀なのは間違いないのだろう。
だが、結局はそれだけだ。
これから俺達が活動する中で必要なのは、どちからと言えば生身での戦闘スキルだ。
それに、ケン達が優秀なパイロットだとしても、ラル隊やシーマ艦隊には同レベルの強さを持つ奴は多い。
特にラルなんかは、青い巨星という異名すら持っている程なのだから。
それでいて、生身でのゲリラ戦も得意としている。
それに比べると、どうしてもケン達は生身での戦いという点ではラル隊や海兵隊に比べると、1歩も2歩も……場合によってはそれ以上に劣る。
そうである以上、ケンを連れていくという選択肢は存在しない。
ムウも俺の様子を見て、言いたい事を大体理解したのだろう。
特にそれ以上は何も言わず、エアカーの中は少しの間無言になる。
ケン達は、やはり家族同士で暮らした方がいいだろう。
また、多分大丈夫だとは思うが、それでもホワイトスターに来る者達がケン達の事情を知れば、妙な事を考えないとも限らない。
一応ホワイトスターに来る事が出来るのは、その者が所属している世界で俺達と繋がっている連中が認めた者だけだ。
そのような者達がホワイトスターで何か問題を起こせば、その世界にペナルティが与えられる。
だからこそ、迂闊な者は送ってこないと思うが……中には、自分の真の目的を隠してホワイトスターにやってくる者がいるという可能性もあった。
「そう言えば、クレイドルの方がどうなっているのか知ってるか?」
沈黙を破り、ムウに尋ねる。
もっとも、本当にその情報を知りたいのであれば、別にムウに聞く必要はない。
それこそエザリア辺りに聞けば、すぐにでも教えてくれるだろう。
「あ? あー……現在、マクロス世界とかの生き物やら植物やらをマイクローン装置で集めているらしい」
「ああ、やっぱりマイクローン装置を使うのか」
ムウの言葉に納得する。
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