第五十七話
[8]前話 [2]次話
第五十七話 手紙を受け取って
今田先生の家に手紙が来た、先生はその手紙を手に取ると封を切らずにすぐに自分のスマホで今日子先生を呼んだ。
今日子先生はこの時たまたま仕事がなかったのでそれで今田先生の家に来たが今田先生は今日子先生が来るとすぐにその手紙を見せて言った。
「今から見ましょう」
「あの人の手紙ね」
「ええ、そうよ」
その通りだというのだ。
「ドイツ語で書いてるしね」
「そうね、あの人の出身はオーストリアだからね」
「オーストリアもドイツ語を喋ってるから」
ドイツとは民族的に同じなのだ、ゲルマン民族だ。
「そちらの言葉で書いてきたわ」
「私達二人共ドイツ語読めるし」
今田先生も今日子先生も語学に堪能だ、二人共日本語とドイツ語だけでなくフランス、イタリア、スペイン、ギリシア、ロシア、中国、アラビアの言葉を読み書き出来て会話にも支障なく使える。勿論ラテン語もだ。
「そのことも踏まえてね」
「送ってきたわね」
「それじゃあね」
「え、今から読みましょう」
「そうしましょう」
二人で会話してだった。
先生達はお茶を飲みながらその手紙を読んだ、そうしてだった。
読み終わってからだ、今田先生は今日子先生に言った。
「それじゃあね」
「ええ、明日の夜の十二時ね」
「中華街に行って」
神戸市のそこにだ。
「そうしてね」
「そこで勝負ね」
手紙でそれを申し込まれたのだ。
「それじゃあね」
「受けて立つわよね」
「勿論よ」
答えは一つだった、今日子先生のそれは。
「香織ちゃんもでしょ」
「そうよ」
今田先生もにこりと笑って答えた。
「こんな素敵な申し込みを受けたらね」
「受けないではいられないわね」
「ええ、素敵なディナーの申し込みよ」
そう言っていいものだというのだ。
「だったらね」
「ええ、明日の夜の十二時に」
「中華街に行きましょう」
そこにというのだ、こう話してだった。
先生達は勝負に行く準備に入った、その中で自分達の使い魔達に言った。
「明日の夜の十二時よ」
「皆で中華街に行きましょう」
こう言ってだ、彼等にも勝負のことを話すのだった。
第五十七話 完
2018・6・3
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ