機動戦士ガンダム
2127話
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に行ってから、改めて説明すればいいんだし。
実際に自分たちが異世界にいるのだから、説得力が違うよな。
エルフとかワイバーンとか、魔法とか。その辺りを見せれば、異世界だと認識してくれるだろう。
あ、でも意外とアトラクションか何かだと判断するか?
そんな風に思っていると、映像が終わる。
ケンの妻の目には、涙が浮かんでいた。
自分が人質になり、その結果としてケンがMSパイロットとして戦わされているというのは、色々と思うところがあったのだろう。
娘の方も、久しぶりに見るだろう父親の姿に思う所があったのか、薄らと目に涙がある。
本来なら、もう少しケンの映像に浸らせてやりたいところだが、生憎と時間がない。
今はこの建物にいる人質の連中を、なるべく早く纏めて連れていく必要がある。
そんな訳で、悪いと思うが話し掛ける。
「そんな訳で、今夜中にここを出て避難場所まで連れて行くつもりだが……この建物に暮らしている中で、見張りっているのか? 一応俺が確認した限りではいなかったと思うけど」
「え? あ、はい。見張りはいません。ただ、週に何回か様子を見に来るだけです」
「……本当に大雑把なんだな。もしかして、俺が来るまでもなく逃げられたんじゃないか?」
「いえ。宇宙港の方は厳しい警備がしかれていますし、私達は一般人ですから。それに、このコロニーの住人の中には見張りがいるとも臭わされていますから」
「なるほど。ともあれ、ここに誰も見張りがいないのなら、問題はない。早速全員引き連れて脱出するから、皆を集めてくれ」
そう告げる俺の言葉に、ケンの妻は少しだけ驚き……そして力強く頷くのだった。
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