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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十三話 帝国軍にまた新たな元帥が誕生します。
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ついては、今あなたが列挙した人間を引き抜くことはできないわ。」
「どうしてですか?」
「ラインハルトとキルヒアイス、そして私が話し合って決定した結果だから。」
「・・・・・・・・。」
「あなたにとって重荷であることは誰よりも私が承知しています。けれど、他に任せられる人間がいないの。キルヒアイスはラインハルトにとってなくてはならない人間。ロイエンタール、ミッターマイヤーはいずれ私たちに代わり帝国の中枢を担う人間であり、経験を積ませる必要があるのは必定、主力侵攻軍のいくつかの軍(数個艦隊規模)の軍司令官の一つを任せることになっているわ。そして・・・・。」
イルーナは一瞬顔を教え子から背けた。
「本当に私があなたに代わることができたならば、どんなにいいと思うか・・・・。そして私もあなたにこれ以上の重荷を背負わせたくはない。それはアレーナにも指摘されたこと。でも・・・・・この作戦について発端から今日まで計画全体の総責任者は私なの。その私が今さら放棄することなど出来ると思う?」
「・・・・いいえ。」
「あなたに代わる存在としてはアレーナがいると思うわ。けれど、他の第三者にとってはアレーナは帝国における宰相府の運営者で大貴族の継承者という認識でしかないの。軍事においてはヴァルハラ星域会戦で私たちを救ったことももちろん皆知っているけれど、それと今回の大軍の指揮を任せるに足る信頼が備わっているかどうかは別物なのよ。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・私は今まであなたに働かせてばかりいたわね。もっと多くの人間に経験させておくべきだった。ごめんなさい。」
「いいえ、いいえ!!そんな、そんなつもりではないんです。」
「あなたが感じているプレッシャーの軽減になるかどうかはわからないけれど、あなたの『麾下』に配属させる人間について、もう一度リストを見てみなさい。」
「・・・・・・・?」
リストを見たフィオーナはあっと声を上げた。
「エレインさん・・・?よろしいのですか?」
「・・・・ジェニファーが生きていれば、私はあなたの補佐役として彼女を指名するつもりだった。けれど、ジェニファーはもういないわ。代わり、と言ったら他ならぬエレインが怒るかもしれないけれど、彼女は政戦両略に関してアレーナと同じ経験豊富な人間よ。」
「はい。」
エレイン・アストレイアは前世においてフィオーナたちと同盟を組んでシャロンと戦った某公国の人間であった。あまり接点はなかったが、それでも戦場で共に戦ってきた間柄である。
「教官・・・・ありがとうございます。」
「礼を言われる資格は私にはないわ。私にしてあげられるのはこの程度なのだから。」
それでも確かな配慮と厚意を感じ取ったフィオーナはリストをイルーナに返した。その時、全く不意に沸き起こ
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