第29話:課題消化!(その4:皇帝一家精霊とご対面!!)
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なって、お茶を飲んで団欒の時間を過ごし、昼休みが終わる時間に昼食会も終わりました。
午後は『改革推進部』の視察です。以前から皇帝には『改革推進部』の事は話してありますので、実際にどんな事をやっているのか見て貰う事にしました。
僕は先に『改革推進部』に行って、『事務局』の職員と一緒に皇帝を待ちます。
父上の先導で『改革推進部』に来た皇帝一家は、『改革推進部』の玄関から1階の『事務局』へと入り、そこで僕の方から『事務局』の職員の紹介、仕事内容の説明などを行いました。ゾフィーさん達は制服で対応しましたが、なかなか制服姿が好評で、姫様達が興味を持ったようでした。
続いて『部長室』を見て貰ってから、2階に上がって『保健衛生局』を見学しました。『保健衛生局』の職員は全員公衆トイレの設置のために、今週初めから領内の村へと出払っているので紹介は出来ませんでした。夕方には帰ってくると思いますから、出来ればその時に紹介したいと思います。
最後に作業場を見て貰いました。ゴムを作るための暖炉を改良した加硫装置の説明や、量産したゴム長靴やゴム手袋、ゴムの前掛け。それに防毒マスクなどを実際に付けて貰いながら説明しましたが、出来映えに感心されて、いづれ『ヴィンドボナ』でも同様の作業を行う場合には、ここで作って納品するようにと言われました。次に活性炭を作る炉を見て貰い、使い方を説明しましたが、加熱するために必要な火石の事で、ちょっと曖昧な説明をしたら、しっかりと突っ込まれてしまいました。
「その火石という物は、どういった物なのだ?」
「南方の住人しか作る技術を持っていない秘石で、火メイジの使う魔法を中に閉じ込めたような物です。」
「そんな物をどうやって作るんだ?火の魔法を石の中に封じるなど、普通のメイジには出来ないだろう。大体、この炉で使って消耗してしまったら、補給はどうするのだ?いちいち南方まで取りに行くのでは、時間的に効率が悪くて仕方ないだろう。何か作る方法があるのではないか?」
やっぱり、簡単な説明では納得してくれませんか。仕方ないので父上とアイコンタクトして了解を貰い、廻りには他の人が居ない事を確認して話す事にしました。
「仕方ないですね。やっぱり話さないといけませんか。それではこれを見て下さい。」
そう言って、右手を前に出し、掌を上に向けます。
「『ファイアリー』、僕の手の平の上に集まって、炎をともして下さい。」
僕の廻りを飛び回っている『ファイアリー』に頼むと、みんな喜んで集まってきてくれます。だんだんと集まってくると掌の上に赤い火が灯り、それが黄色から青白い炎となりました。皇帝が目を丸くしています。
「私はエルフの知り合いに教わって、私の周りにいる精霊にお願いする事により、このように火をともす
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