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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica17守られのお姫様〜One day〜
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ことに敷地内にちゃんとしたランニングコースがあって、アインハルトさんが目を輝かせてたのを思い出す。

「オットー。これより敷地内をランニングします。用事があれば呼んでください」

『了解。敷地内とはいえ気を付けて』

ディードがオットーに連絡を入れ終えて、子供の中で一番足の速いフォルセティが先頭を走り出して、ディードがわたし達みんなを見守るように最後尾を走る。

「「「「「1、2、ファイト!」」」」」

「「「「「3、4、ファイト!」」」」」

掛け声を出しながらコースの半分3kmを走る。フォルセティがペースを作ってくれてるから、コロナも足を止めることなく付いてこられてる。そうして30分間のランニングを終えて、「ではお嬢様方。ジムの方へ移動しましょう」ってディードが言って、わたし達を地下のジムへ案内するために歩き出した。

「でもホントすごいよね、イクスのお家! ジムはあるし、プールはあるし、ランニングコースはあるし、お風呂は大きいし、ベッドは柔らかいし、あと料理は美味しいし!」

「ふふ。リオちゃん、初日でもおんなじ事を言ってたよ?」

「コロナだってそう思うでしょ?」

「う〜ん、まぁ・・・それはそうだけど」

「いやぁ〜。1年前まではこんな風に過ごせるなんて思いもしなかったよ。ホテルアルピーノでの合宿もうそうだしさ〜。うん、ホントもう・・・ヴィヴィオ、フォルセティ様様〜♪」

どこで覚えてきたのか、手を合わせてわたしとフォルセティを拝んできたリオ。するとコロナまで「ありがとうございます〜♪」ってノってきた。それで終わりならまだ良かったんだけど、リオは「アインハルトさんもそう思いますよね?」なんて、変なフリまでしちゃう始末。

「え? あ、はい、そうです、ね・・・。えっと、ありがとうございます」

「いやいやいや、そんな事しなくていいですからね、アインハルトさん!」

アインハルトさんも、若干戸惑いながらもわたし達に手を合わせてお礼を述べた。だからわたしは慌てて止めて、フォルセティは「リオ。アインハルトさんにまで変な事させるようなこと言っちゃダメ」って、リオを叱った。

「それに、お礼を言うなら冬休み期間中、ずっと僕たちを泊めてくれるようにシャルさんのお母さんやシャルさんに頼んでくれたイクスだよ。イクス様様〜、ありがや〜」

「だねっ。ありがたや〜」

フォルセティまでリオにノっちゃって、イクスが居るであろう厨房の方に向かって拝み始めた。するとコロナまで「ありがたや〜」って拝んで、アインハルトさんも少し考えてから拝もうとし始めたから、「もう! みんなストーップ!」って止めさせた。苦笑いしてるフォルセティやリオに呆れながらも、ディードに続いて西館のエントランスホールに入る。この屋敷は◇
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