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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十八話 命の理由 3
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望んで……その、エリオを……」
はっきりと言えないアスカ。
「……特に抵抗もしないで、ボクを差し出しました」
「そんな、ヒドイ!」
ダンッ!
弾けるようにティアナがテーブルに拳を叩きつけた。
「勝手に命を生み出しておいて、守る努力をしないなんて!」
ティアナは怒りの感情を露わにする。
「落ち着け、ティアナ!」
アスカが慌ててティアナの手を押さえる。
「今はエリオの話を聞こう、な?」
ティアナの手を握ったまま、アスカはエリオを促す。
「……ボクが連れて行かれたのは、管理局じゃなく、違法な研究施設でした。そこで、ボクはモルモットのような扱いを受けました。色々な……人体実験を」
ギュッ!
ティアナの手に力がこもる。
アスカはティアナの手を握ったまま、空いている方の手で落ち着けと彼女の肩を叩く。
「本当、あの頃は何もかも絶望していて……フェイトさんが保護してくれた時は、誰も信用できなくなっていました」
「………苦しくて、悲しくて……心が疲れ切っていたんだな」
アスカがそう言うと、エリオは頷いた。
「はい……だから治療施設では誰の言う事も聞かなくて、大暴れして設備を壊したりしていたんです。そんなんだから、その施設にもいられなくなりそうだったんです。いま考えれば、ほんとバカだったんですけど」
自嘲気味にエリオが笑う。
「あの時はとにかく悲しくて、自分の不幸を誰も分かってくれないって怒ってて……だけど、報告を受けたフェイトさんが……まだボクの保護責任者になってくれる前の……本当はボクの事なんか無視してよかった筈のフェイトさんが会いにきてくれたんです」
「フェイトさん、優しいから、きっとエリオの事が心配でたまらなかったんだね」
それまでの話を聞いていたアルトが涙ぐむ。
「……でも、ボクはそんなフェイトさんを拒否しました」
「「「「え?」」」」
アスカ、スバル、ティアナ、アルトが驚く。
「寂しかったのに誰も信用できなくて……差し伸べられた手を掴むのが怖くて……また裏切られるんじゃないかって……あの時、ボクはフェイトさんに……攻撃をしました」
「「「「!!!」」」」
驚きを隠せないアスカ達。
キャロは、やはりその話を知っていたのだろう。ただ、エリオを見つめている。
「フェイトさんは、そんなボクの手を取って……抱きしめてくれて……言ってくれたんです。
ボクの悲しい気持ちも、許せない気持ちも全部は分からないかもしれない。でも、少しでも悲しい気持ちを分け合いたいって。
楽しい事はこれから探せば絶対にあるから、一緒に探そうって」
エリオが涙をこぼす。
「ボクが傷つけたのに……それなのに優
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