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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十八話 命の理由 3
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ュを投げる。

スバルが落ち着くまで待ち、アスカは以上だと締めくくった。

「悪かったな。つまらない話につき合わせて」

「そんな事ないよ!アスカの事、全然知らなかったって今更ながら思ったもん!」

スバルが即答する。

「そうですよ!アスカさんにとって心の傷の筈なのに話してくれて……お話が聞けて良かったです!」

まだ涙目のキャロがアスカの答える。

その中、エリオは俯いたままだ。

「じゃあオレの話は終わり。そろそろ部屋に戻る……「ボクの!」え?」

不意にエリオが叫ぶように声を上げた。

「ボクの話も、聞いてもらえますか?」

震える声で、エリオが訴える。

「……無理に話す事はないんだぞ?オレは、自分の事だから勝手に話しただけなんだから」

「聞いて欲しいんです……もう、黙っているのが辛いんです……お願いします」

俯いたままのエリオが苦しそうに言う。

何も言わず、アスカは全員の顔を見る。誰もが、静かに頷いた。

「分かった。話してくれるか、エリオ?」

小さく震えているエリオの頭を撫でるアスカ。

それで少し落ち着いたのか、エリオは大きく深呼吸をして、それから静かに話し始めた。

「ボクは……オリジナルのエリオ・モンディアルではありません」

その言葉に静まりかえる一同。

スバル、ティアナはもちろん、アルトも凍り付いたように押し黙ってしまう。

キャロだけが、心配そうにエリオを見つめていた。事前に話しを聞いていたのかもしれない。

「そ、それって……まさか……」

スバルの声が震える。その続きを言う事ができない。

「……クローン、か?」

アスカが聞くと、エリオは頷いた。

「ボクは、”プロジェクトF”と言う計画で確立された技術で、オリジナルの記憶を持って作り出された……人造魔導師なんです」

「「「「「「……」」」」」」

「ボクの製造を依頼したのは、ある夫婦でした。子供を亡くして、それでも諦めきれなかった夫婦は、違法と知りながらも、ある犯罪者のクローンを作る事を依頼しました」

衝撃の事実だった。

人造魔導師、クローン人間。

ティアナ、スバル、アルトは口を挟めなかった。

事件として扱ってはいるが、まさか仲間内にいるとは思っていなかったのだ。

「ボクが……作られてから、しばらくは普通に生活をしていました。でも、何かが違っていたみたいで。
その夫婦の思っているエリオと、ボクの行動のギャップが出てきたんです。
それから少しして、どこかの研究施設の人がボクを回収しにきました。
違法クローンとして」

淡々と語るエリオだが、その顔は悲しみに歪んでいる。

「……その時の夫婦はどう対応したんだ?
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