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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十八話 命の理由 3
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「ああ、隊長達が戻ってきてくれたからな。仕事は?」

「ほとんどアタシがやったわよ。アルトさんも手伝ってくれたし」

不満タラタラのティアナに、それに苦笑するアルト。

「じゃあ、ちょっとつき合ってくれよ。みんなに話したい事があるんだ」

「話したい事?」

アルトが首を傾げる。

「あ……アルトさんはいいですよ。前に話したでしょ?オレの、昔話です」

「「あの話をするの!?」」

アスカの言葉に反応したのは二人だった。

一人はアルト。

直接話して、その後ヒドイ目にあったのは笑い話だ。

もう一人はティアナだ。

「なんでティアナが知ってんだ?」「どうしてティアナが知ってるの?」

アスカとアルトがティアナを見る。

アルトは誰にも話してはいないし、アスカも隊長達とシャーリーに話しただけだ。

「あ……アタシは、その……やらかした時、なのはさんから……」

そう言ってティアナは口ごもる。内容が重いだけに、本人の知らない所で話を聞いた事に気後れがあるようだ。

だが、アスカは特に気にしていない。

「そうか。じゃあティアナもいいだろ。スバルとエリオとキャロに……」

「私もいいかな?」

アルトがもう一度聞きたいと言ってきた。

「え?別にいいですけど、同じ話ですよ?」

アスカが戸惑うようにアルトを見る。

「あの時は、私のワガママで……勢いで聞いちゃったから、今度はちゃんと聞きたいんだ。じゃないと、アスカに失礼みたいで」

そんなやりとりと憮然と見ているティアナ。

(何よ!アルトさんには直接聞かせたの?アタシはなのはさんからの又聞きなのに!?)

ティアナの胸に、変なライバル心が芽生える。

「アタシも聞くわ。直接、アスカの口から聞きたいし」

「……いいけど……なに怒って「怒ってない!」……はい」

何か妙な空気を察するアスカ。

「「「???」」」

置いてけぼりのスバル、エリオ、キャロはただ首を捻るばかりだった。





休憩室に移動した6人は、それぞれイスに座った。

「いいかな?じゃあ、聞いてくれ。オレの昔話を」

アスカはそう切り出した。





話が終わり、アスカは一呼吸置いた。そして、みんなを見る。

涙こそ浮かべてないが、神妙な面もちなティアナとアルト。

キャロは口を押さえて泣いて、エリオは俯いて涙を堪えているようだ。

「うわあぁぁぁぁぁん!」

そして、スバルが号泣していた。

「アスカァー、大変だったんだねぇ……」

グスグスと鼻をすするスバル。

「いいから鼻水ふけよ」

スバルの号泣っぷりに若干引きながら、アスカはポケットティッシ
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