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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十八話 命の理由 3
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突然出てきたヴィヴィオの名前に、フェイトが聞き返す。

「偶然にしては出来過ぎや思わへん?レリックに繋がれた……いや、”古い結晶”に繋がれた少女」

「ヴィヴィオがこの一件に関わっているって言うの!?」

なのはの声が思わず大きくなる。

「……少なくとも私はそう思う。多分、望まなくてもヴィヴィオは事件に巻き込まれる。だからあの子の事は、なのはちゃんに任せたいんや」

「え?」

「一人で寂しい言うんは、私も分かるしな。ヴィータ達がきてくれた時は、スゴい嬉しかったよ」

はやてはそう言って笑った。

「はやてちゃん……」

「守ってやってな?」

「うん!ヴィヴィオの安全が確認できるまでは、私が面倒みるよ!」

嬉しそうななのはの声が、部屋の中に響きわたる。

「そっちの話は終わったかな?」

クロノが呆れたような、でも安心したような優しい笑みで聞いてきた。

「「あ、ゴメン」」

二人が顔を赤くして謝った。

「では、今後の対策の話といこうか」

その会議は、日が傾くまで行われた。





昼休みを挟み、アスカ達はずっとヴィヴィオに付きっきりだった。

もっとも、ヴィヴィオの相手をしていたのはもっぱらエリオとキャロだ。

アスカはその様子を見ていたでけだ。

そのヴィヴィオも、遊び疲れて今は眠っている。

「落ち着いてくれてよかった」

寝息を発てているヴィヴィオに、キャロが毛布をかける。その無邪気な寝顔を見て微笑みかけた。

「悪かったな、エリオ、キャロ。ヴィヴィオの面倒を見させて」

ほとんど何もしなかったアスカが二人に言う。

「そんな事ないですよ。私は妹ができたみたいで嬉しかったです」

キャロが笑って答える。

「そう言ってもらえると助かるよ。しかし、本当に普通の子供だよな?」

「そう……ですね」

アスカの言葉を、どこか上の空で聞いているエリオ。

その目は、何か思い詰めているような感じだ。

(この子が人造魔導師素体だとするなら、知識や言語がはっきりしすぎている。人工授精子ならこうはならない。たぶん、記憶があるんだ……元になった人物の……)

「エリオ君、どうかした?」

深刻そうな表情をしているエリオに気づいたキャロが、心配そうに目を向ける。

「あ……ごめん、何でもないんだ(プロジェクトFはどこかでまだ続いている……)」

エリオは取り繕うように笑う。

だが、アスカはその笑みに暗い陰があるのを見逃さなかった。

「エリオ。何か心配事があるんじゃないのか?」

何かを隠している。そう感じたアスカはエリオに聞いた。

「本当に何でもないんです。ただ……ヴィヴィオはこ
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