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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十八話 命の理由 3
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言い訳を考えないと、と思っていると、
「アスカさん、自分の事を話したのは、ボクが言い出せる切っ掛けにしてくれたんですよね?」
……バレバレですか。
「ったく、そう言う所はカワイクないんだなぁ。もしかしてって思ったのは今日だよ。ヴィヴィオが昼寝してた時、複雑そうな顔をしていたからな。そん時だ」
オレは正直にゲロッた。今更隠してもしょうがないしな。
「すごい感ですね」
すごいって言ってる割に、ちょっと呆れているな、エリオ。
「まあ、どっちみち話すつもりでいたけどな」
「え?」
「オレが何者か、ちゃんと知って欲しかったんだよ」
これは本音だ。遅くても、六課運営が終わるまでには話すつもりでいた。
それが、オレがみんなに見せる事のできる信頼の証だと思っていたから。
「……アスカさんはアスカさんですよ。ボクとキャロの……お兄さん」
!
ちょっと照れた感じでエリオが言い、オレは思わず赤面した。
不意打ちかよ、嬉しいじゃねぇか!
「そうか!」
照れ隠しに、オレはエリオの頭をグリグリと撫でくり回した。
ったく、かわいい事言いやがって!
outside
機動六課部隊長室
はやてはイスに身を沈めるように座っていた。
今日の会議の事、そしてこれからの事を考える。
親友のなのはとフェイトは自分を信じてついてきてくれる。
それに応えたい。
はやては懐から待機状態のシュベルトクロイツを取り出して、引き出しにしまおうとした。
「あ……」
引き出しの中にはアルバムがあった。
そのアルバムを手に取るはやて。
子供の頃の写真、なのは達と出会った頃からの思いでのアルバムだ。
ページをゆっくりとめくっていたはやての手が止まる。
一枚の写真を見つめるはやて。
その写真には、一人の老人と二匹の猫が写っている。
「グレアム叔父さん……」
はやては懐かしむように呟く。
「私の命は、グレアム叔父さんが育ててくれて、うちの子達が守ってくれて、なのはちゃん達に救ってもらって……あの子が……初代リインフォースが残してくれた命や」
アルバムの中にいる人々を思い起こすはやて。
「あんな悲しみとか後悔なんて、この世界の誰にもあったらアカン……私の命は、その為に使うんや」
そう覚悟を決めて入局した。その意志は今も変わらない。
「……あれ?」
アルバムをめくっていたはやてが、首を傾げてページを進める。
「ない……いや、始めから撮ってなかったっけ……」
はやてはパタンとアルバムを閉じた。
「一番、感謝しなくちゃいけない人の写真を撮ってなかったか〜。不思議な人やったもん
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