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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十八話 命の理由 3
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ェイトも知っている事だ。

「それに加えて非公式ではあるが、かの三提督も設立を認め、協力の約束をしてくれている」

次に出された画像を見て、なのはとフェイトは驚いた。

時空管理局黎明期の功労者として伝説になっている三提督。

その面々が協力してくれると言う事は、かなり大きな事件を想定していると言う事だ。

「三提督が協力してくれる理由は、私の能力と関係があります」

カリムはモニター前まで移動し、手にしていた紙の束……お札のような物の紐を解いた。

「私の能力、プロフェーデン・シュリフテン。これは最短で半年、最長で数年先の未来、それを詩文形式で書き出した予言書の作成を行う事ができます。二つの月の魔力が上手く揃わないと発動できませんから、ページの作成は年に一度しかできません」

札がカリムの周囲を回りだし、なのはとフェイトの前に二枚の札がせり出してきた。

「予言の中身も古代ベルカ語で、解釈によって意味が変わる事もある難解な文章。世界に起こる事件をランダムに書き出すだけ」

カリムの説明通り、その札に書かれている文字はフェイトでも読む事はできない。

フェイトがなのはに目を向けると、彼女も首を横に振った。

「解釈ミスも含めれば、的中率や実用性は割とよく当たる占い程度。つまりは、あまり便利な能力ではないんですが」

冗談ぽく笑い、カリムは札を纏めて束ねた。

「聖王教会はもちろん、次元航行部隊のトップもこの予言には目を通す。信用するかどうかは別にして、有識者による予言情報の一つとしてな」

そう説明するクロノに、はやては苦笑して肩をすくめる。

「ちなみに、地上部隊はこの予言がお嫌いや。実質のトップが、この手のレアスキルとかお嫌いやからな」

「レジアス・ゲイズ中将、だね」

なのはが聞くと、はやてはコクンと頷く。

「そんな騎士カリムの予言能力に数年前から少しずつ、ある事件が書き出されている」

クロノがそう言うと、カリムは一枚の札を手にとり、その内容を読み出した。

「古い結晶と無限の欲望が集い交わる地。死せる王の下、聖地よりかの翼が蘇る。死者達が踊り、なかつ大地の法の塔は空しく焼け落ち、それを先駆けに数多の海を守る法の船も砕け落ちる」

「それって!」「まさか!」

なのはとフェイトが同時に声を上げる。

「ロストロギアをきっかけに始まる、管理局地上本部の壊滅と……管理局システムの崩壊」

カリムの言葉に、室内が静まりかえる。

「じゃあ、機動六課は……」

なのはは、自らの部隊を導く部隊長に目を向ける。

「荒唐無稽みたいな話やろ?でも、最近のガジェットの出現、昨日の魔導師以外のSクラス砲撃……そして、ヴィヴィオ」

「ヴィヴィオ?」

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