第52話 クローディア姫救出作戦
[9/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ていた。
「あれ、皆どうしたのよ。クローゼの力になってあげないの?」
「エステル、そうしたいのは山々だけど現状じゃ難しいんだよ」
「鉄壁と言われるグランセル城をこの面子だけで正面から攻め落とすのは不可能だわ」
「奪った飛行艇を使えば可能性はあると思うが敵さんも対空対策はしているだろうしそれだけではな……」
今ここにいるメンバーだけでグランセル城を正面から攻めるのは無謀でしかない。空から奇襲を仕掛けようとジンさんの言う通り対空はされているだろうし、せめてあの城門をどうにかしないと侵入など出来ないだろう。
「皆さん、私に考えがあります。これを見て頂けますか?」
クローゼさんが古い地図を取り出して俺達に見せてきた、これは何処かの全体図のようだな。
「これは王都の地下水路の内部構造を記した古文書です。これに王城地下に通じる隠し水路の存在が記されています」
「隠し水路……?」
「はい、私が考えた作戦ですがまず―――――――――――」
―――――――――
――――――
―――
「ふう……」
作戦会議を終えた俺達は明日の朝作戦を決行する事になったので各自休息を取ることになった。何人かが交代で警戒をして休息を取っているが俺は談話室でノンアルコールカクテルを飲んで物思いに浸っていた。
ここを管理している人には許可を貰っているので問題はない、どうして休まないのかというと少し一人で考えたいことがあったからだ。
「明日の朝に作戦が決行される、恐らく危険な任務になるだろう……リシャール大佐にロランス少尉、厳しい戦いになりそうだな」
特務隊の面々にカネーノ大尉、そしてリシャール大佐とロランス少尉といった実力者が待ち受けるグランセル城を解放するのは相当厳しいだろう。最悪の場合俺の中にあるあの『力』を使わなくてはならないかもしれない。
「リィン」
考え事をしていた俺の背後から誰かの声が聞こえてきたので振り返る、するとそこにはフィーが立っていた。
「フィーか、もしかして見回りの交代を伝えに来てくれたのか?」
「ううん、まだ時間にはなってないよ。唯リィンが部屋にいなかったから何をしているのかなって思ったの。でもお酒を飲んでいるとは思っていなかった、まるでサラみたい」
「これはノンアルコールカクテルだ、サラ姉みたいな事はしないよ」
割りと失礼な事を言っているが、このサラという人物は酒癖が悪く仕事前に飲酒するのも結構あるくらいだ。仕事柄対立したこともありまともに戦えば相当苦戦させられる強者だが、それが原因で俺達に負けた事もあるからな。
「そっか。じゃあ私にも何か作ってほしいんだけどいいかな?」
「ならそ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ