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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第52話 クローディア姫救出作戦
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「そう言えばもう特務隊の奴らはいないのかしら?」
「離宮内に残っていた奴らは粗方無力化しました、後は姉弟子達の援護に……」
「ただいまー!無事に終わらせてきた……って、えぇ――――ッ!?なんで弟弟子君がいるの―――――ッ!?」
「……どうやらその必要はなさそうだね」


 戻ってきた姉弟子達に事情を話すために姉弟子たちの元に向かった。



―――――――――

――――――

―――



 姉弟子たちに事情を話した後、俺達は離宮内の一室に集まって状況確認をしていた。


「さて、クローゼさんを助けることは出来ましたが問題はここからですよね」
「ああ、グランセル城内にはまだ相当の数の敵が残っているうえに各地の王国軍も未だ特務隊のコントロール下にある」
「下手をしたら反乱軍としてここを制圧されかねないわね」


 俺の言葉にユリアさんが頷きシェラザードさんが補足する。彼女の言う通り特務隊の要であるリシャール大佐は健在で敵の数も多い上に王国軍は掌握されているというマズイ状況だ、時間が立てば立つほどこちら側不利になっていくためここからどうするかが重要になるだろう。


「取りあえずこれからどうしようか?」
「そうだね、出来ればクローゼはここから逃がした方がいいと思います」


 エステルさんの言葉にヨシュアさんがクローゼさんを逃がした方がいいと言った。確かにそれがいいだろう、このままここに残っているのは危険だしまた捕らえられてしまったら意味がない。


「ならば帝国か共和国の大使館に保護を求めてはどうかな?大使館内は治外法権……特務隊といえ簡単には手を出せない場所だ」
「さっきの作戦で鹵獲した飛行艇で亡命する手もあるな、根本的な解決にはならないが時間稼ぎには丁度いいだろう」
「そうだな、どうやって殿下をお逃がしするべきか……」


 オリビエさんとジンさんの意見にユリアさんが頷くがクローゼさんは俯いたまま何も言わずにいた。どうかしたのだろうか?


「……あの、皆さん。この状況で私が遊撃士の皆さんに依頼をすることは可能でしょうか?」
「えっ?」


 すると突然クローゼさんが遊撃士に依頼をしたいと言い出した。


「人質救出のミッションは完了したから大丈夫だと思うよ、勿論依頼内容にもよるけどね」
「でしたら……無理を承知でお願いします。王城の解放と陛下の救出を手伝って頂けないでしょうか?」
「で、殿下……」


 クローゼさんが依頼してきた事、それは今も捕らわれの身となっているアリシア女王陛下の救出だった。


「そっか、そうよね。今度は女王様を助けないと!」


 エステルさんはやる気を見せるが他の全員は難しいといった表情を浮かべ
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