第52話 クローディア姫救出作戦
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ら長い通路へと向かいその先に会った大きな扉の前で立ち止まった。
「中が騒がしいね、もしかしてここに人質達がいるのかな?」
「取りあえず様子を伺ってみよう」
扉の隙間から中を見てみるとエステルさんとヨシュアさん、そしてジンさんがおりその後ろにドレス姿の綺麗な女性がいてエステルさん達の前方では2人の軍人が子供を人質にしていた。
「子供を人質にしているのか、酷い事をするね」
「オリビエ、私が先に行くからあんたは隣の奴を……」
「フィル、行くぞ」
「了解」
「ちょ、あんた達!?」
人質を見て即座に現在の状況を把握した俺は先に部屋の中に突入した。
「な、なん―――――」
「遅い」
子供に銃を突き付けていた軍人を背後から掴みかかり頭を地面に叩きつけた、そして突然の襲撃に動揺していた隣の軍人に遅れてフィーが飛び掛かり膝蹴りを喰らわせた。
「ぐ……がぁ……!?」
「子供を泣かせた罰」
白目をむいて倒れた軍人を見て俺は辺りを警戒する、どうやらもう敵はいないようだ。
「怪我は無いか?」
「ひぐっ……うう……うわわああああああん!!」
俺が女の子に声をかけると自分が助かったことを知った女の子は涙を流して俺にくっついてきた、余程怖かったんだろうな。
「よしよし、怖かったよな。でももう大丈夫だ、怖い奴らはみんなやっつけたからな」
何じゃ来る女の子の頭を撫でながらあやしていると、背後からエステルさん達が駆け寄ってきて俺に声をかけてきた。
「リート君!?それにフィルやシェラ姉にオリビエまで……」
「来てくれたんですか」
「久しぶりね。エステル、ヨシュア……それにジンさんも」
「ははっ、随分と久しぶりじゃないか、シェラザード。しっかし随分とまあ色っぽくなったなぁ、正直見違えたぞ」
「あ、あら、そうかしら?」
どうやらシェラザードさんとジンさんには面識があったらしい。そういえばシェラザードさんはカシウスさんの弟子だったな、ジンさんもカシウスさんとは知り合いのようだから何らかの接点があってもおかしくはないか。
「むむむ、そこはかとなくジェラシーを感じるね。僕の事を散々弄んでゴミのように捨てるのねっ」
「安心しなさい、あんたの相手はこの件が終わったらゆっくりとしてあげるわ。アイナも交えてね」
「ごめんなさい、僕が悪うございました」
シェラザードさんをからかおうとしたオリビエさんだったがアイナさんの名を聞いて即座に謝った。よっぽどアイナさんの事がトラウマになったんだな……
「まったくもう、皆相変わらずなんだから」
「でもシェラさん、よく王都に来れましたね。関所は封鎖されているはずではな
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