第52話 クローディア姫救出作戦
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にありがとう。私はシェラザード、よろしくね」
ラウラとシェラザードさんの自己紹介も終え、俺達はシェラザードさんも仲間に引き連れてエルベ離宮に改めて向かう事にした。
「そういえばフィル、あんたどこで閃光手榴弾なんか手に入れたのよ」
「特務隊から奪ったものを使った、因みに使い方はオリビエから教わった」
「オリビエ、あんたこんな小さな子に物騒なもんの使い方を教えているんじゃないわよ」
「あはは、ごめんね♪お詫びに一曲でも……」
「ああもういいわ、あんたと話していると疲れるわね……」
シェラザードさんの質問に対してフィーはオリビエさんのせいにする、オリビエさんも察してくれたのかフィーの証言に合わせてくれた。
「皆、もうすぐエルベ離宮に着くよ!」
森の街道を抜けた俺達は立派な庭園と奥に存在する豪華な建物が見える門の前にたどり着いた。
「おや、誰か戦っているぞ?」
「あれは親衛隊の人たちか、特務隊と戦っているようだな」
エルベ離宮の庭園で親衛隊の人達と特務隊達が戦いを繰り広げていた、あれは恐らくエルベ離宮に残った勢力を引き付ける撹乱班だろう。
「死ねぇ!」
「危ない!」
前にいた親衛隊の人が特務隊の一人に攻撃を受けようとしていたので俺が間に入り攻撃を防いだ。
「なに!?」
「破甲拳!!」
相手の胸板に掌底を喰らわせて庭園の池に突き落とした。
「新手か!?」
「遅いよ」
「ぐはぁっ!?」
残っていた特務隊達もフィー達が無力化した、敵がいないことを確認した俺は膝をついて息を荒くしていた親衛隊の人にキュアラをかけた。
「大丈夫ですか?」
「き、君達は……?」
「安心してください、俺達は味方です」
「そうか、増援が来てくれたのか」
俺達が味方だと分かった親衛隊の人達は安堵して様子を見せた。
「すみません、あなた方はもしかすると人質の救助に来た方々ですか?」
「ああそうだ、私たちは撹乱を担当してその後に遊撃士の方々が人質を救出するためにエルベ離宮に突入していった」
「それは何時ぐらい前ですか?」
「まだそんなには時間は立っていないはずだ……頼む、我々の代わりに彼らを援護してやってほしい」
「分かりました、あなたたちは休んでいてください」
俺達は親衛隊の人達から情報を貰うとエルベ離宮の内部に潜入した。
「ぐっ、侵入者だ!これ以上好き勝手にさせるな!」
「邪魔だ!地裂斬!」
「ぐわぁぁぁ!?」
俺達を見つけた特務隊が武器を抜こうとしたが間髪入れずにラウラが攻撃を放ち特務隊を吹き飛ばした。内部に残っていた残りの敵をあらかた無力化した俺達は中庭か
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