第52話 クローディア姫救出作戦
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な笑みを浮かべるオリビエさんにシェラザードさんは呆れたような表情を浮かべて怒っていた。というか最初から俺達を巻き込む気で王都に行くことを誘ったという訳か……
「バレちゃったじゃないわよ、確信犯じゃない!……ったく、アイナがこうなると分かっていれば絶対にこの子達を王都に行かせなかったって後悔していたのよ。帰ったから覚悟していなさいよ?酒を飲みながら説教だからね」
「ちょ、ちょっと待って!?それは流石に……!?」
顔を青ざめるオリビエさんを無視してシェラザードさんは俺達に話しかけてきた。
「あんた達、後は私が引き受けるからこんな危ない所にいないで急いで王都のギルドまで戻りなさい」
「お言葉ですがシェラザードさん、ここに来るまでに俺達はそれなりの特務隊を相手にしてきましたから既に敵対勢力の一部だと思われている可能性が高いと思います」
「それにこの作戦が成功しようとしないと遊撃士協会は特務隊の敵として目を付けられることになるはず、そうなればギルドだって攻撃を受ける可能性もあると考えられる。したがって安全な場所はないと思うよ」
「それは……」
今回の人質救出作戦が成功しようと失敗しようと遊撃士協会は特務隊に手を出したのだから向こうが敵意を向けるのは必然だ、そうなると決着をつけるまではこの国に安全な場所は無いと言える。シェラザードさんはそれを想像したから言いよどんでしまったのだろう。
「シェラザードさん、一流の遊撃士であるあなたが俺達を危険な目に合わせたくないと配慮してくださるその心遣いには本当に感謝しています。ですが俺達は自分の意志でここまで来ました」
「わたしたちもエステルとヨシュアの力になりたいの、だから一緒に戦わせてほしい。もし駄目だって言うなら勝手に付いてくから」
「あんた達ねえ、私を脅すつもり?」
「すみません、こうでもしないと納得していただけないと思って……」
暫く鋭い視線を俺達に向けていたシェラザードさんだったが、遂に諦めたようにため息を吐きながら首を縦に振った。
「……仕方ないわね、今ここで言い争っていても仕方ないし今回は特別よ」
「シェラザードさん……!」
「ただし死んだりしたら私もあの世まで行って鞭打ちにするからね!私に鞭を振るわれたくなかったら生き残るように心掛けなさい!」
「ありがとう、シェラザード」
多少強引だったがシェラザードさんから許可を得ることが出来たのでこれで思う存分に戦えるな。
「そういえばそっちのお嬢ちゃんは誰なの?リート君とフィルの知り合いかしら?」
「お初にお目にかかります、私はラウラ・S・アルゼイドと申します。リート達とは幼少からの付き合いで武術大会に出場するためにリベール王国に来ました」
「あら、ご丁寧
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