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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2126話
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必要となる。
 そう考えれば、ザクに脱出ポッドの類を付けなかったのも納得は出来るのだが……結果として、連邦軍との戦いが起こる度に脱出ポッドがあれば死なないですんだMSパイロットが死んでいく事になる。
 結果論ではあるが、ジオン軍の選択はミスしていたという事になる。
 ……そうなると、ギアス世界のブリタニアは先見の明があったんだな。
 ブリタニアが主力としていたKMFは、元々脱出した後に自力で後方にまで戻るコックピットが出発点だった筈だ。
 もっとも、UC世界のジオンとギアス世界のブリタニアでは、状況が違いすぎるが。

「このままだと、いずれジオンがジリ貧になる、か。……その前に、こっちの計画を実行する必要があるな」

 ジオンがピンチになった時にルナ・ジオンを建国するのと、まだ体力が残っている状態でルナ・ジオンを建国するの。
 どちらが楽かと言えば、当然のようにそれは前者だ。
 しかしそのような真似をすると、ルナ・ジオンはどさくさ紛れに建国したという風に言われかねない。
 勿論それは悪い事じゃないし、戦力がないのであれば、そのような真似をしてもいい。
 だが、こちらには十分な……場合によっては過剰とも言える戦力があるのだから、出来れば正面から堂々と建国したいところだ。
 馬鹿馬鹿しくも思えるが、レオンが言うには戦後……ジオンの独立戦争が終わった後でのルナ・ジオンの立場にかなり関わってくるらしい。
 どさくさ紛れに建国したのと、自分達の力で堂々と建国したとなれば、その扱いが違ってくるのも当然か。

「MIP社の方はどうなってるか知ってるか?」
「え? ああ、うん。千鶴が何度か接触してる筈よ。F-32の件でよっぽど驚いたのか、千鶴と接触してる人物はかなりのお偉いさんだとか。……もっとも、何人かは長ネギの餌食になったらしいけど」

 お気の毒様、といった表情を浮かべながら美砂が呟く。
 あー……まぁ、正直その気持ちは分からないではない。
 俺と初めて会った時もそうだったが、今の千鶴はあの時以上に強い母性と、それを超える女らしい色気を持っている。
 そして千鶴は一見すれば女らしい女にしか見えない。
 これで、対面している相手の力量を読むだけの実力がある相手であれば、また話は違っただろう。
 だが、生憎とそこまでの力を持つような存在は、このUC世界にはあまり存在しない。
 ニュータイプなら、その辺りを本能的に察するような事が出来るかもしれないが、それだけの能力を持つニュータイプがそう多くいる訳がない。
 結果として、千鶴にセクハラをしようとした相手は長ネギの餌食になったらしい。
 南無。

「……長ネギ? 何だよ、そりゃ」
「気にするな、オルテガ。気にしたら負けだ。というか、絶対に聞かない方がいい」


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