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空に星が輝く様に
37部分:第三話 入学その十三
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第三話 入学その十三

「それもな」
「そうでしょ。短かったわよね」
「終わってみればあっという間だな」
「長いにしても短いにしても宜しくね」
「ああ、こちらこそな」
 そんな話をしながらその日は帰った。そして次の日だ。学校に入って二日目だ。始業式のその式の前に自分の教室に入った星華はここであるものを見たのであった。
 そこにいたのはあの少女だった。昨日見た彼女だった。
 月美が教室の席、丁度クラスの真ん中の席に座っていた。席に座りながらそのうえで一人静かに本を読んでいたのだ。その彼女が目に入ったのだ。
「あいつ、まさか」
 星華はそれを見て顔に嫌悪のものを浮かばせた。
「このクラスに?ひょっとして」
「あれっ、あの娘って」
「えらく可愛いよな」
「そうだよな」
 そしてクラスにいる男連中がここで話しているのも耳に入った。
「あんな可愛い娘がいるなんてな」
「ラッキーだよな」
「声かけるか?」
「機会があればな」
 男連中はこんなことを楽しそうに話していた。しかし女連中の何人かはだ。そんな彼女を見ながらだ。クラスの端でむっとした顔で話していた。
「何さ、ちょっと可愛いだけで」
「胸が大きいだけでね」
「何だってのよ」
 明らかにやっかみの会話だった。
「あの娘何ていったっけ」
「確か西堀月美っていったわ」
「西堀っていうの?」
「そう、あの席と扉の名簿の番号一緒だから」
 それでわかるというのである。
「あいつ西堀っていうのよ」
「ふうん、あの乳お化けね」
「そういう名前なの」
 見れば三人組である。その三人でやっかんであれこれ言っていた。
 星華もそれを聞いてだ。彼女達の方に足をやっていた。そのうえで言うのだった。
「ねえ」
「んっ!?」
「どうしたの?」
「あんた誰なの?」
「佐藤星華っていうのよ」
 少し微笑んで三人に答えた。右手を自分の腰に当ててそのうえで首を少し右にやっている。そのうえで三人に対して言ってみせたのだ。
「このクラスだけれどね」
「ああ、佐藤さんっていうのね」
「宜しくね」
「ええ、宜しく」
 こう三人に挨拶をしたのだった。
「これからね」
「ええ。それにしても」
「佐藤さんどう思う?あれ」
「あの女」
「あの女って?」
 何も知らないふりをして三人に返すのだった。
「あの女って。誰のこと?」
「ほら、あそこに座って本読んでるあいつよ」
「あの黒のロングヘアで胸がやけに大きい」
「垂れ目のあいつよ」
「ああ、あいつね」
 ここで気付いたふうを装った。表情にはそれは出なかった。
「あいつなのね」
「佐藤さんもあいつ好きじゃないの?」
「何かさ。男連中の視線集めてさ」
「むかつかない?」
「そうね。何か媚びてる
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