369部分:第二十七話 護るものその十二
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しておいた」
このことにも抜かりのない椎名だった。
「改造した奴。それを使えば襲った奴は一発で半殺し」
「そこまで改造したんだ」
「下手すれば死ぬ」
話は物騒な方向にも流れる。
「そこまで改造しておいたから」
「随分過激だね」
「警棒も渡しておいた」
渡したのはその改造したスタンガンだけではなかったのだった。
「居合の要領で殴ればかなりの効果がある」
「じゃあ護身は大丈夫だね」
「私がいなくても」
「じゃあ安心なんじゃ」
「ううん、まだ」
ここでも楽観はしていない椎名だった。何処までも慎重である。
「つきぴーは気が弱いから」
「戦えないんだね」
「そういうこと。だから心配」
椎名がここで言うのはこのことだった。
「それが」
「ううん、じゃあまだ」
「傍にいる」
そうするというのであった。具体的にはだ。
「そういうことだから」
「わかったよ。それじゃあね」
「頑張るから」
こう話してだった。椎名は月美をさらに護ろうと決意するのだった。彼女も必死だった。それは決して顔に出ることはないがそれでもだったのだ。
護るもの 完
2010・11・2
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