第七幕その二
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「河豚のアクアパッツァ作ればいいのよ」
「そうなるのね」
「大蒜も使ってね」
「トマトやオリーブオイルも」
「ええ、そうよ」
まさにというのです。
「それだけのことよ」
「何かそう言われると」
オズマにしてもでした。
「そう思えるわ」
「そうでしょ、やったことがないからしないとかね」
「よくないわね」
「オズマもそういうことはしないでしょ」
「ええ、それで立ち止まっていたらね」
それこそとです、オズマもガラスの猫ににこりと笑って答えました。今食べているペスカトーレもとても美味しいです。
「何もならないから」
「だったらね」
「ええ、やってみることね」
「そうしてみたらいいのよ」
「河豚は癖がないですし」
ナターシャも言ってきました。
「多分ですけれど」
「アクアパッツァにしても」
「いいと思います」
「大蒜とトマトにも合うわね」
「はい、きっと」
「しかも毒もないんでしょ」
つぎはぎ娘も言ってきました、今は皆と一緒に座っていますがそれでも身体はくるくると踊っています。
「それじゃあ余計にね」
「そうね、河豚の問題は毒だけれど」
ナターシャはつぎはぎ娘にも応えました。
「それでもね」
「毒がないならね」
「安心してね」
「色々なお料理に試せるわね」
「そうよね」
「それにーーです」
チクタクも知恵を出してきました、ゼンマイが動いている間のチクタクの頭脳はいつも勤勉かつ的確です。
「テーブル掛けーーをーー使えば」
「最初からね」
「調理ーーされてーー出まーーす」
「すぐに食べて確かめられるわね」
「そうーーです」
こうナターシャに言うのでした。
「問題ーーありまーーせん」
「その通りね」
「じゃあ今から出すわね」
こう言って実際にでした、オズマはテーブル掛けにもう一品出しました、それはその河豚のアクアパッツァでした。
そのアクアパッツァを出してです、オズマは皆に言いました。
「それじゃあ今からね」
「はい、河豚のアクアパッツァをですね」
「皆で食べて」
「そうしてですね」
「美味しいかどうか」
「それを確かめるんですね」
「そうしましょう」
五人の子供達に笑顔で言うのでした。
「そうしましょう」
「わかりました」
「それじゃあ今からです」
「こちらのアクアパッツァも頂きます」
「鯛のアクアパッツァにペスカトーレに」
「こちらも」
「そうしましょう」
こうしてです、食べられる面々で河豚のアクアパッツァも食べてみました。それぞれ一匹の河豚を分け合って食べますが。
皆がそれぞれ一口食べたところで、です。ガラスの猫はオズマを含めた六人に尋ねました。
「それでどうかしら」
「ええ、美味しいわ」
「とてもね」
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