機動戦士ガンダム
2125話
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わないか。
そう言った俺の言葉に、一瞬だがガイアは驚きの表情を浮かべる。
まさか、そのように言われるとは思っていなかったのだろう。
『実際、アクセル達と行動するのは楽しい。それこそ、今まで儂らが知らなかった光景を、これでもかと見せてくれる』
ラルの言葉が部屋の中に響く。
……ラルの言う光景ってのは、もしかしてホワイトスターの牧場にいるワイバーンとかじゃないよな?
以前ラル達をホワイトスターに連れていった時、ワイバーンの姿に驚いていた事を思い出す。
「あー……そう言えば、シーマ達もまだホワイトスターに連れて行ってなかったな」
「うん? まぁ、それはしょうがないさね。お姫様やその周辺は、現在のところそこまで仕事はない……言ってみれば、無職だろう?」
『ぐ!』
あ。シーマの何気ない一言がラルにダメージを与えたな。
いやまぁ、現在のラルの仕事がなんなのかと言えば、それはセイラの側近と言えるだろう。
実際に色々とエデンを監視しているキシリア機関とかの目を眩ましながら、色々と動いているのは事実だ。
だが……それは俺達だからこそ知っている事で、何も知らない者の目から見れば、ラルは特に何か仕事をしているようにも思えない。
それでも無理矢理ラルの職種に名前をつけるとすれば……そうだな、エデンの護衛か?
一瞬、エデンを経営しているハモンのヒモという言葉が思い浮かんだが、それは色々と酷いので黙っておく事にする。
「ラルにダメージを与えておくのはその辺にしておけ。……ただ、そうだな。今はまだシーマ艦隊にも、そして黒い三連星にもジオン軍として動いて貰わないといけないから、ホワイトスターに連れていくのは難しい。ただ、ルナ・ジオンを建国したら……もしくはそれが一段落したら、ホワイトスターに連れていくよ。色々と面白いぞ? ワイバーンとかエルフとか、普通にいるし」
「……どんな世界だ、それ」
「そうだな。例えば人間が拳銃で撃たれても刀で斬り払ったり、そういう連中が大量にいたりする場所だ」
「人外魔境か」
しみじみとガイアが呟いたのは、自分が軍人で銃とかの威力をきちんと知っているからだろう。
「ある意味で正解だな。魔法とかが普通にある世界とかも普通にあるし。例えば……」
そう言い、空間倉庫からイクシールを取り出す。
見るからに精緻な飾りが彫られている容器に入っている液体。
「これはイクシールという魔法薬で、それこそ瀕死の状態からでもあっという間に蘇る事が出来る代物だ。当然それだけの効能だけに、非常に高価な代物だが……戦争をやっている身としては、こういうのが欲しくないか?」
もっとも、宇宙でMSを使って戦闘をやるとなると、どうしても撃墜されれば即死亡というのが多い。
そうな
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